宮崎県都城市にて、
保育士再就職応援セミナーを担当させていただきました。
当初2日間の予定でしたが、台風の影響で
ギュギュっとプログラムを詰め込んだ形で一日の開催となりました。
当日は盛りだくさんながら、
1.アイスブレイク&手遊び
2.保育園の今
3.保育の流れ・心掛けていること
4.子どもの成長・子どもへのかかわりかた
5.保育の中での安全
6.保育の中での役割分担・動き
7.臨機応変な対応力
8.職員間のチームワーク
9.保護者とのコミュニケーション
10.受け取りやすい伝え方
11.本日のまとめ・振り返り
~といった順番で、進めて行きました。
以下、レジュメを元にした内容と、参加者の感想をご紹介します。
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1.アイスブレイク・手遊び
★手遊びの効果とは?!
~子どもと心の距離を縮める第一歩
・ひげじいさん
⇒おもしろVer.
⇒アンパンマンVer.
Q.気になっていること・得て帰りたいもの
~本日の講座の流れ紹介
2.保育園の今
・国で起こっていること~保育・教育の一体化
・家族の変化
・地域の変化
・保育園の役割
・必要とされている、保育士
3.保育の流れ・心掛けていること(保育士目線の目的)
7:30~ 受け入れ時
<視診・異年齢のかかわり~成長のちがいを踏まえて>
8:30~ 各クラスに分かれ、自由遊び・排泄・朝の会
<成長を見ながら、個別の遊びを見極める>
9:15 午前間食
<食事介助・片づけ・靴下・上着等>
9:40~外遊び
<散歩時の注意・水分補給・手洗い・排泄>
11:30~昼食
<昼食時・片づけ・歯磨き・排泄・パジャマへの着替え>
12:30過ぎ~午睡
<場面切り替え・寝かしつけ・SIDS対策~ブレスチェック>
15:00起床~午後間食
<目覚め・着替え・おやつの準備>
15:30~自由遊び・お帰りの会
<検温・遊びを通して成長を見る・一緒に挨拶>
16:30~時間外保育
<異年齢とのかかわり・静と動の遊び・気持ちに寄り添う>
~19:30 保護者のお迎え
<子どもの様子引き継ぎ・親子関係の様子を見る>
4.子どもの成長・子どもへのかかわりかた
<かかわりかたのポイント>
・まずは、信頼関係
・受容(ふれあい・言葉掛け)
・五感でコミュニケーション
・言葉で伝える
・一緒に楽しむ
・安全管理の視点
・変化・成長に敏感であること
<叱り方>
・しつけとは……「文化を伝えること」
(善悪の判断をつける時期)
・大人になった時、どんな人間になってほしいか?
・相手が嫌な気持ちになることはしない、という基準
★ ワーク ★
子ども役:「買って買って~!」と 駄々をこねる
大 人 役:3つの対応方法
1.焦りを感じて感情のままに怒る、
無理やり、あるいは言いなりになってしまう
2.子どもの気持ちを受け止める
3.深い気持ちに共感しながら、促していく
<子ども役での気づき>
<大人役での気づき>
5.保育の中での安全
<室内での危険>
・SIDS
・誤飲 (だんご・もち・あめ等)
・アレルギー
・熱性けいれん・引きつけ
・噛み付き
・ひっかき
・転倒
・プールでおぼれる ~何センチで子どもは溺れる?
・骨折(遊具・遊んでいて、等)
・流血
<室外での危険>
・散歩中の事故~つまづき・転倒・脱走・ケンカ・見失い
・交通事故・不審者
<災害への心構え>
・台風・大雪・火災
6.保育の中での役割分担・動き
<同時進行の保育業務>
・子どもへの声掛け・促し
・次の保育の準備
・子どものフォロー
<保育における、それぞれの役割>
・リーダー
⇒メインの動きを誘導
・サブリーダー
⇒リーダーの動きが流れに乗るように、声掛けをしながら保育準備
・フォロー
⇒個別の対応が必要な子のフォローをしながら保育準備
7.臨機応変な対応力
*「動ける」とは…?
<ワークの感想>
8.職員間のチームワーク
●保育のポイントは、チームワーク
・「目と目で通じ合う」会話を大切に
・人と人との気持ちの良いやり取りが、続けられるポイント
・挨拶など声の掛け合いで、いい関係づくりを♪
●声を掛け合う習慣
~常に動いている現場だからこそ~
・チームでの情報共有
・やったこと・これからやろうと思っていることを伝える
・目的・前提を伝える
・感謝・気づき・謝罪…伝えるのが 良好な人間関係の“カギ”
9.保護者とのコミュニケーション
●保護者
子育て事情・・保護者の背景にある葛藤
・核家族化し、周囲に相談できる存在がいない
・HELPを出してはいけないと思っている
・コミュニケーションに慣れていない
・忙しくて心に余裕がない
・親という立場・役割が理解できていない
・不器用で人と関係性を作るのが苦手
●保護者も保育士も、価値観・背景もそれぞれ
・相手との違いを受け入れ、関係性を創っていくことが大切。
<書き出してみましょう!>
・保育士を目指した理由
・保育をやってみて良かったこと
・同僚・親とのやり取りで良かったこと
・子どもとのやりとりで良かったこと
・学びの場で嬉しかったこと楽しかったこと
<上手な聞き方と、いい関係のための土台>
【ワーク】
● 話し手:上記の中から、一つ選んでお話をする。
● 聞き手
1.自分に意識を向けながら、聞く
2.きちんと聞く
3.本音を汲み取る 「~と思っていらっしゃるんですね」
【感じたこと】
<話し手として>
<聞き手として>
★ 人はどんな時に、心を開くのか?
*ペーシング
呼吸・動作(身振り手振り)・
言葉・声の大きさ・話をするスピード
声の高さ・低さ・表情・場・感情
10.受け取りやすい伝え方
保育の中である、注意や苦言。
どのように伝えると、スムーズに受け取ってもらえるのでしょう?
~黄金ルール・ロールプレイ
【上手な伝え方】
●黄金ルール
( ) + ( )+( )
*伝え方ワーク*
なかなか巾着を持ってきてくれない親御さん。
どう伝えたら、気持ち良く持ってきてくれるでしょうか?
11.本日のまとめ・振り返り
*やってみようと思ったこと *
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<参加者の感想を一部、ご紹介します>
・セミナーを受けて良かったと思いました。
現場の子どもたちの様子、先生たちの体験談・
保育園の今など分かりやすく楽しかったです。
・新任の時に今日のコミュニケーションの話を聞いていたら、
もっと楽しく仕事ができたかもしれないと思いました。
・また現場に復帰したいと思いました。
・自分のお願いしたいことばかり考えて物事を言っていたので、
黄金ルールは目からうろこでした。
・人と人とのつながりを大事に、保育に復帰できるように
頑張っていい保育園を見つけたいと思います。
・受講できてよかったです。
保育園の仕事に戻ることへの不安が少し解消されました。
・具体的な内容での説明が多かったため、イメージが湧き
大変わかりやすかったです。
・良いところを伝え合っていく風土づくりが大切と在りましたが、
どの職種の仕事であっても共通する大切なことだと思いました。
感謝・気づき・謝罪・・・
伝えるのが良好な人間関係の鍵だと思いました。
・手遊びも知っているものでもやり方がちがって
実践できるもので良かった。
・子どもと先生になってのロールプレイングは、
両方の気持ちが分かってよかった。
外で輪になって動物の表現は、先生のねらいも良かったが、
同じ保育士同士も笑顔になれて良かった。
・とても解りやすく、知識の豊富さに私も勉強しなくてはと思いました。
・子どもの気持ちを共有する・親の生活の背景を想像してみる・
職員とのアイコンタクトや会話の大切さ・・・
みんな人間だから!まずはに自ら相手に寄り添ってみたいと思います。
・保育士の仕事の重要性を感じました。
子供も親も生身の人間だから難しい。
でも相手と気持ちが交えるようになると、やりがいがある仕事だと感じました。
・子どもに対しても保護者に対しても、
まず共感するということが大事だと思いました。
子育てや、人間関係を築く上でも大切ですね。
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ふだん、1時間半の保育園就職を踏まえた講座を毎月開催していますが、
じっくりと時間を取って 再就職へ向けてのアクションを促す支援講座は
島根県につづいての2ケース目となります。
再就職---といっても、皆さんが立っている状況や心境はそれぞれであり、
「まずは、自分なりの一歩」を踏み出していく後押しになることが 目的です。
最初は緊張した面持ちだったみなさんが、
終了後、軽やかな笑顔で会場を後にされるのを見て
その何か一つのきっかけになれたかな~と感じました。
これからの活躍を、心より応援しております!
そしてお声掛けくださった担当者のIさん、
かけがえのないご縁を、ありがとうございました。