日本病児保育協会にて、
「もう、ひとりで悩まない!
保護者にも一緒に考えてもらえる 保育士コミュニケーション術」
を開催いたしました。
以下、レジュメを元に内容をご紹介します。
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1. さまざまな保護者
保護者対応で戸惑いを感じる場面
EX1.あれこれ要望をしてくる
~不安を感じているのか?
~保育士側からの情報を聞きたいと感じているのか?
~子育てに関するアドバイスが欲しいのか?
EX2.あまり関わろうとしない。
~話をするのが苦手なのか?
~忙しいのか?
~面倒なことは避けたいと思っているのか?
2. 背景として
・核家族化し、周囲に相談できる存在がいない
・HELPを出してはいけないと思っている
・コミュニケーションに慣れていない
・忙しくて心に余裕がない
・親という立場・役割が理解できていない
・不器用で人と関係性を作るのが苦手
3. みんな、最善を尽くしている
人は育った環境・人間関係・価値観によって、
さまざまな枠組みで物事を捉えている
<対応者>
とはいえ・・・ストレスに感じることも。
だからこそ、心のメンテナンスが大切。
そして~私たちと同じように、保護者も最善を尽くしている
4. 本音を引き出すコミュニケーション
*安全な関係性を築く
・どこに意識が向いているか?
・いいことを言わなくては、と思っていないか?
・相手が本当に望んでいることは?
【ワーク】
話し手「保護者対応で不安に感じていること」
聞き手
1.自分に意識を向けながら、聞く
2.きちんと聞く
3.本音を汲み取る 「~と思っていらっしゃるんですね」
【感じたこと】
<話し手として>
<聞き手として>
5. 人はどんな時に、心を開くのか?
*ペーシング
無意識に行っている行動を相手に合わせていくことで、
相手は自分に近いと感じて安心する。
信頼関係によって心を開き相手の存在・言葉を受け入れやすくなる。
呼吸・動作(身振り手振り)・
言葉・声の大きさ・話をするスピード
声の高さ・低さ・表情・場・感情
~言葉以外のペーシングワーク
*心を開いた状態から、保護者の本当のニーズを引き出す
「理想の状態はどんな状態ですか?」
⇒目先のことではなく、理想の状態から道のりを作っていくことも可能。
「そのために、何ができますか?」
⇒「どちらかが」ではなく、
「一緒にできることを見つけていく」スタンス。
6. 相手の心が開く「伝え方」
・まずは、相手の気持ちに寄り添う
・好きな人ののろけ話をするように、親御さんと子どもの話をする。
・相談を受けた際は、相手の気持ちに寄り添う
・園としてお役にたてそうなこと・提案を伝える
・相手にとって受け取りやすい形にして伝える
●黄金ルール ( ) + ( )+( )
【伝えたい内容】
黄金ルールに当てはめ考えてみましょう!
EX:なかなか非常食を持ってこない親御さんに対して
⇒作文を作成、例を紹介
7.苦情をリクエストとして捉え直し、共通課題を見出す
リクエストや思いには、背景がある。
背景を探り、共感を示すとともに 当方の事情や懸念も伝える。
お互いに提案を上げられるだけ上げる
(クールダウンの期間を設ける)
お互いにできることを見つけ、足並みを揃える
8.本日のまとめ・振り返り
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最初に、実際に病児保育の現場で活躍されている
隊員さんからの声を聞かせていただき、
それに近い事例を盛り込むようにして、講座を進めていきました。
はじめは神妙な雰囲気でしたが、
背景に思いを馳せるうちに、みなさんに腑に落ちた様子も見られ。
ワークの場面では一気に会場に花が咲いたように
熱く語り込む様子から、次に進めるのが惜しいくらいでした!
最後には表情も軽くなり、
前向きに保護者とのコミュニケーションに向き合う
明るいムードが感じられました。
<以下、参加者の感想を一部ご紹介します>
・Facebook・TW・LINE・・・net社会の現代、
人と人とが顔を合わせて対話することが少なくなってきていると思います。
このような機会を得て、
人間と人間のコミュニケーションの大切さを改めて感じました。
保育士、ママさんだけではなく
若者に向けてもセミナー等で伝えていただきたいと思います。
・今の保育にすぐ役立てられる内容で良かったです。
保育園勤務経験がなかったので、
保護者(母)の姿を聞くことができて良かったです。
・とても有意義で、あっという間の時間でした。楽しかったです。
・相手の気持ちをくみ取る、ということで安心感ができ、
保護者との距離が近づくように感じました。
・講師の方のお話のリズムがとてもよく、
話にグイグイ引き込まれていくことができました。
とても実になる時間になったと思います。
・お話もとてもおもしろく、勉強になりました。
このセミナーに参加してよかったです!
・実際のワークが良かったです。
・具体的に実践できる内容で楽しく実りのある時間でした。
子どもの親の心に沿った保育をすることが印象に残りました。
・自分が何か考えながらだと、
すぐに相手に伝わってしまうのがよく分かりました。
・相手の気持ちをまず受け入れることが大切だということが印象に残りました。
とてもためになりました。
・自然な笑顔が出てきて、本当に楽しく学べました。
・自分に余裕がないと、ペーシングもリーディングも難しいけれど、
関係づくりは毎日の積み重ねなので余裕を忘れずにいられるようになりたいと思います。
・話し方・聞き方ひとつで保護者と話すときに話しやすくなるとわかり、良かったです。
・先生のキャラクターがステキで楽しかった。
親に何かを伝えようとするときは、まず呼吸を合わせる。
良いこととお願いを同時に伝えるというのが印象に残りました。