2012年11月11日、船橋市にて、
「子育てが楽になる3つの“OK!”」を終了いたしました。
今月は虐待防止月間ということで、担当の方より
「楽しいアプローチを行うことで子育てを楽しめる人が増え、
結果的に虐待を減らしていきたい。」
~そういった願いをお話しいただき、
児童養護施設時代に出会った虐待ケースに思いを馳せつつ、
「子育てを楽しむことが、なにより親子の幸せにつながる」
……をキーワードに、
プログラムを組ませていただきました
私は第一部を担当し、
このような流れでお話をさせていただきました。
1. ごあいさつ
-ここまでのいきさつ
-児童養護施設時代のエピソード
2. アイスブレイク
- 手遊び:おいでおいで
3. 自己紹介
- おとなりの人と二人一組になっていただき
今日楽しみにしていることをお話していただく
4. 3つのOK
<その1> 楽しむ心
・子どもの心を取り戻そう!
-昔、好きだった遊びは?
-大人の枠組みを手放そう
・五感で遊ぼう
・「どうして?」「ふしぎ」を感じよう
-完璧を目指さず、子どもの気持ちに寄り添おう
<その2> 感情を大切に
・子育て中の感情は、豊かなギフト
・感情を味わっていますか?
-様々な感情と、エピソード
・苦手な感情を味わおう
-内側で起こる感情と、目の前の子どもは別物
-豊かな感情を味わうことが、子どもの情緒を育む
<その3> Helpを出すこと
・等身大の自分から始めよう
-理想と現実のギャップに悩まず、手を挙げる
-Helpは恥ずかしいことではない
・抱え込みよ、バイバイ!
-子どもへの影響を考えると、Helpは有効
・Helpからはじまる関係がある
ー出番を待っている人がいる
―自分がラクになったら、次の人へ声を掛けていく
5. おわりに
・本日の感想を二人組でシェア
・それぞれの答えがある
いろいろな人と分かち合う中で、引出を増やしていくこと
まず最初の手遊びは大盛り上がりでした!
みなさん、始めは恥ずかしがっていらっしゃったのですが、
どんどんノッてきて元気に身振り手振りでやってくださっていました。
開放的な気持ちになったところで、やり取りも自然に起こり、
柔軟に進めていく土台が出来ました。
参加された方とのやり取りを、少しだけシェアしますね。
(終了後の質問も含め)
「時間のこともあるし、何時までにこれをしなきゃ!!
どうして?!とつい、せかしてしまうんですが……
それも、いけないんですよね。」
「焦っちゃいますよね。
……そうなんだな、と受け入れて
ほかのことを柔軟に(若干手抜きが許される部分を)
調整していくようにするといいと思いますよ。」
「どうして上の子と下の子、
こんなにも個性が違うのか…と悩んでいたんですが
それぞれの子に寄り添っていけばいいんだな、と気が付きました。」
「子どもに寄り添う……と、何もかもがなぁなぁになってしまうんですが……。
どうすればいいんですか?」
「寄り添いながらも、主導権は手放さないことです。
『そうだね。嫌なんだよね。うん。嫌だよね。わかるわ~。
でもね、お着替えしないと お外でパジャマが汚れちゃうよ。
お外に行けなくなっちゃうね。
どうする?(⇒と、子どもに考えさせる)
お着替え、しちゃおうか。』
……受け止めずに「○○しなさい!」と言うと、
ギャー(分かってくれない)!!となりますね。
いったん気持ちは受け止めつつも、
方向性は手放さずに根気強く対話をしましょう。」
「なるほど!主導権は手放さない。」
ひとつでも
「これは持ち帰ろう!」
~と思えることがあれば、嬉しいですね。
第二部の子育てリラックスタイムでは、
児童家庭ホームの皆さんが手遊びやお話を、
子育てサークルの方たちによる歌や踊りなど
楽しい空間が広がっていました。
船橋市は転入出が多いということで、
はじめての人が孤立することがないよう
様々な取り組みやメルマガ(ふなっこメール)などをされています。
今回の講演もその取り組みの一つ。
みなさんの思いが、
必要としている方たちに広がっていきますように!
<参加者の声>
・ゆったりとした会場の中で、お話が聞けてよかったです。
普段、時間に追われて、なかなか自分自身の感情と向き合うことが少なく、
一方的に子や主人に言っていることを実感しました。
・松原先生のお話はとても聞きやすくて、参考になりました。
参加して良かったなと思います。
・親というより教師(先生)という立場で話を聞いた方が、納得できる所が多く、
仕事に役立った気がします。
・楽しかったです。
感情とつきあう、という表現になるほど!と感じました。
・いつももやもやとしていた子育てで、
改めて色んな話をきいて出来ることがいっぱいあり、前向きになりました。
・自分が子供の頃だった時の気持ちを考えて
子供と同じ目線で接していきたいと思いました。
・今しかない子育ての日々をもう少し楽しんで、
子どもの気持ちになれるようにしたいと思いました。
おとなりの方とも少しお話できてよかったです。
・自身が、いろいろ苦労、体験して来られたであろう事を基に
話をされているので、説得力がありました。