UmehanaChildcareCommunicationsは「大人が輝く背中を子どもに見せる」をモットーに、保育者のやりがい促進・継続支援・離職防止へ向けた研修をしています

秦野市保育士会にて「保護者とのより良いコミュニケーションのために」

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6月に、秦野市保育士会にて
「保護者とのより良いコミュニケーションのために」
~というテーマでお話をさせていただきました。

感想のまとめが終わったので、
こちらにてご紹介させていただきます。

今回、保育士間のコミュニケーションと
保護者との関係性作りがテーマということで・・・。

お互いへの親しみがわき、すぐに心の距離が近くなるような
“あいさつワーク”を急きょ取り入れ、
保育の現場で起こっている様々な出来事を切り口に
コーチングや心理学の切り口から日常を見直すきっかけとして
以下のような流れで進めて行きました。

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1.保育現場 コミュニケーションの課題

① さまざまな背景・価値観を持つ人が集まる場所
           ‐男性/女性
‐新人/中堅/ベテラン
‐20代/30代/40代/50代/60代
‐ 生え抜き職員/他園を経験した職員
‐保育の道一本/異業種からの転職
‐保育に思いを持っている人/仕方なく保育をしている人
~常識は、人によって違う~

② 育成の課題~「見て盗め!」は通用しない
‐コミュニケーション量・質の変化
‐体験の質・量がアンテナにつながる

③ 連携を図る、意図を共有する クラス運営
   ‐時間がない中で、思いがすれ違い?!
   ‐子どもへのかかわり方にズレを感じる・・・

2. 保護者とのかかわりにおける課題

① 保育士と保護者の前提のちがいとは
‐保育の知識・成長に大切な環境・子どもを中心とした視点
‐職場での役割、期待されていること

② 保護者の背景・抱える葛藤をイメージすること
‐「難しい」と感じる陰に、どんな理由が考えられるか?
‐コミュニケーション下手な人が増えている

③ 保護者の傾向を踏まえ、対応策を見つけていく
  ‐「ねがい」と「ニーズ」を聞き分けること

<現在の状態~理想の状態を書き出してみましょう>

3.心が通うコミュニケーションの秘訣
      ~マズローの五段階欲求を踏まえた人間関係アプローチ

ふだんからのコミュニケーションを大切に!
【き】季節  「桜の花がきれいに咲きましたね。」
【ど】道楽  「カメラがお好きなんですね。最近はどんなものを?」
【に】ニュース「いま話題になっている○○、見ました?」
【た】旅   「最近、どこかお出かけになりましたか?」
【て】天気  「天気が下り坂だそうで、帰り道が心配ですね」
【か】家庭  「お姉ちゃん、いくつになりました?」
【け】健康  「お肌のつやがいいですね!何かされてますか?」
【し】仕事  「最近、○○組さん どんな感じですか?」
【衣】衣服  「今日の洋服、夏らしくていいですね!」
【食】 食べ物 「駅前の○○おいしいんですって。行ったことあります?」
【住】住居  「○○にお住まいなんですね。いいところですよね~。」

 ●ワーク
 <話し手>
最近のマイブーム(気に入っていること・趣味など)について話す

  <聞き手>
1.無関心・話を取る・説教をする・自分(の興味や関心)を中心にアドバイス
2.相手を中心に聞く(質問や会話もOK)
3.感情に寄り添って、聞く(相手の中にある深い感情に共感し、言葉にする)

やってみて感じたこと

・受容(相手の言葉・感じたことをありのままに受け止めること)
・共感(自分のことを深く理解してくれた、と感じ 安心感が生まれる)
・あいづち・うなずき(「あなたの話を聞いています」「理解してます」の意)
・笑顔(あなたの存在を受け入れていますよ、のサイン)
・呼吸・言葉・場・仕草・声の大きさ/高さ・視線・ペースを合わせる
(無意識の安心)

●傾聴
受容や共感を通して心を傾けてお話を聴く。
~話し手が話をしながら、自分に気が付くきっかけになる。

●ペーシング(相手に合わせる)から、リーディング(相手を受け入れる)へ!
相手に合わせる ⇒ 相手を受け入れられる ⇒ お互いを受け入れ合う
 ~相手を受け入れ、寄り添いながら保育を!

4.相手が受けとめやすい伝え方

・人は、自分を大切にしてくれる人に心を開く。
~相手の視点に立った伝え方を!
相手にとってどう意味があるのか、という視点で物事を捉え直す

・相手のニーズを知り、会話に織り交ぜる
忙しい?時間がない?
 ⇒余裕が欲しい、ゆとりが欲しい、
かかわり方に困っている?
 ⇒子どもへのかかわり方を知りたい
不安を感じている?
 ⇒ 安心したい
情報に困惑している
 ⇒ 自分の子どもの場合はどうなのかが知りたい
~言葉の奥にある「必要としていること」にアンテナを立てる

 ●黄金ルール
【相手にとってどんな意味があるか】+【伝えたいポイント】+【お伺い】

一方的に伝えるのではなく、
相手にとって良いこと・行動の意味を言語化することで
視野が広がり、アクションへのハードルが下がる。

<Let’s TRY!>
★なかなか持ち物に名前を書いてこない保護者がいます。
名前を書いてもらうには、どう伝えると良いでしょうか?

5. まとめ

・大切なのは、チームワーク
   ~保育はチームで行うもの。
個々の力が合わさって、信頼される園となる。
   ~保護者も、子どもの育ちをサポートするチーム。
・フォロー・サポート
   ~一人で抱え込まず、お互いに相談・声掛けをする習慣を。
   ~まずは、自分から。お互い様!
・情報共有
   ~情報は水もの。流れを止めず、関係者間で共有を。
   ~
・成長を喜び合える関係性
~相手に関心を持ち、小さな成長・取り組みの姿勢・変化に気づく習慣を
~一緒に喜び合う関係性が、双方のモチベーションにつながる

6.まとめ・振り返り

<明日からの小さな一歩は何ですか?>

みなさんの一歩が保育士・保護者間の関係に光をもたらします。
まずは日常のかかわりから、一歩を踏み出していってくださいね!

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ワークの中(マイブームのお話)では、

みなさん研修だということを忘れて本気で楽しんでくださり。

終了後に、

「あるグループの熱狂的なファンの方と意気投合してしまいました!!
これだけ多くの人たちの中で、
同年代でも同じ職場でもなかなかいないのに、すごいですよね!」

~という声も。

楽しんでいただけて、何よりです。

以下、参加者の感想です

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実際に会場にいた先生たちと話すことが出来、様々な聞き方を体験して、
親身になって聞いてくれると次にこんなことも伝えたい!という気持ちになること、
嬉しかったから、報告したい!困っているから相談してみたい!
と思えるので信頼関係をしっかり築いていきたいと思いました。

今までの保護者への対応を思い出しながら聞かせてもらいました。
お話が具体的で分かりやすく、思い出しながら
「あの時そうすればよかったのか」と思うことが多くありました。

最近はコミュニケーション下手な人が増えているというお話を聞き、
自分もそうなのでドキッとした。

保護者の強い口調の裏にどんな願い・ニーズがあるのか考えることで
問題の解決につながるということ。
今までそのような考え方はあまりできていなかったので、勉強になった。

もっと早く知りたかった!ということばかりでした。

・親の立場になった言葉の掛け方
・信頼関係は相手の心に寄り添う体験の積み重ねであること。
・日々のコミュニケーションの積み重ねが、信頼関係を築くためには重要であること
・傾聴の姿勢と相手の印象
~が印象的だった。

とても興味深く、保育現場においてすぐに役立つ内容でした。
保育の仕事はいろいろな人間関係があり、一番難しく悩みの多い課題です。
講習に参加させていただき、少し気持ちが明るくなり、
学んだことを日々の保育に役立てて行きたいと思いました。

保育現場で仕事をされている松原先生だからこそ、
身近に感じ、共感し納得のできる講習でした。

参加型の講演で、楽しみながら聞くことが出来ました。
全然気にも留めていなかった自分の言葉・表情は
父母や職場仲間に対してどうなのか。振り返る良い機会となりました。

ワークの持ちものに名前を書いてこない保護者の対応については、
周りの人の意見も聞くことでそういう意見もあるのかと勉強になりました。

“相手の背景や葛藤を考える”“話す際には相手のペースに合わせる”
など、実際にコミュニケーションを取りながら具体的に教えてもらい、
勉強になった。

保護者とのコミュニケーションで少し悩んでいたが、
今回のお話を聞いて伝えることの大切さや
相手からの伝えたいことへの対応の仕方がよく分かりました。
今後は今日のことを生かし、日々勉強して行きたいと思っています。

先生の話すエピソードは、ほとんどが保育士あるあるで
すべて共感できました。

さすが経験者であって、いろいろな体験を踏まえたエピソードを
面白くかつ分かりやすく教えていただきました。
声のトーンなどもゆったりで聞き取りやすく、
すぅ~っと耳に残りました。

握手をしながらあいさつに回ることが印象的で、気持ちがほぐれた。
表情が大事なことにあらためて気付けた。

講演会や研修というのは、もう少し堅苦しいものだと思っていました。
しかし、事例を出して面白おかしく述べたり、
ワーク等を用いて体を動かしたり、
各々考えさせることで聞き手を飽きさせずに話が頭に入ってきたので
話し上手だなと思いました。今日の話にもあったように、
コミュニケーションは今後も重要になってくると思うので、
松原先生のように社交的で話し上手な先生になりたいと思いました。

「緊張している時は、気持ちのベクトルが自分に向いてしまっている」
という言葉にハッとさせられました。

コミュニケーションに「きどにたけかけし衣食住」というキーワードあること。
実際にワークをしながらキーワードを元にする雑談は、
簡単だが話のつながりの一歩となるとても大切なことだと感じた。

お話を聞くだけでなく自分が体験することで、より理解が深まり、
これからどういうことに気を付けて行けばよいのか
しっかりと見えたところがとても良かったです。

経験に関係なく、全職員が同じように聞かせていただき、ワークを実践することで
今後の保育園運営に大いに生かしていけると感じました。

いろいろな体験をすることで成長できるのですね。
前向きに考えるように心がけて行きます。
先生のように、明るく!!
--------------

客観的に見ていてくださった方からは

「一人一人、言葉から日常を思い出し、
自分事として染みている感じがした」

~とのコメントもいただきました。

場所はちがえど、保育園という場所で起こる現象は
同じ保育園というシステムの中で展開される「現象」なんですね。

日常をひも解くことで気付きが起こり、
みなさんの毎日の努力や 力がよりのびやかに発揮される
きっかけになれば幸いです。

現場でがんばる皆さんは 仲間であり、希望の光。
明日からまた、キラキラの笑顔で輝いて欲しいですね♪

ご縁に感謝です。

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