UmehanaChildcareCommunicationsは「大人が輝く背中を子どもに見せる」をモットーに、保育者のやりがい促進・継続支援・離職防止へ向けた研修をしています

千葉県柏市にて、「保護者とのコミュニケーション講座」

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千葉県柏市にて、
「難しい保護者とのコミュニケーション」
……というタイトルで講座を担当してきました。

「子どもが大好き!」で保育の世界に入った私ですが、
子どもを支援していく上で、
大切なキーパーソンとなるのが親御さん。

児童養護施設時代は
虐待をされた方・精神病の方・借金など
様々なご家庭の事情を抱えた方への
親指導をさせていただいておりました。

中には、季節によって状態が変わる方。
まつり上げたかと思うとこき下ろす方。
明け方の4時まで(泊りの時に)
10分おきに電話を掛けていらっしゃる方……。

~さまざまな方たちがいらっしゃいました。

保育園に入ってからは
多様な局面におけるコミュニケーションが重要であり、
これまでやってきたことをさらに意識的に工夫して
一緒に同じ方向を向いて歩んでいけるような
コミュニケーションを心掛けています。

そういったことを、今回は2時間の講座として
柏市の保育園・幼稚園・小学校・中学校の先生たち
270名の方を対象にワークを交えてお話させていただきました。

レジュメを元に、内容をご紹介します。

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1.さまざまな保護者

やり取りがスムーズで、協力的
子どもへの愛情が感じられる
成長を踏まえ、連携を取る姿勢がある
・・・といった保護者がいる反面、

伝わった感じがしない
会話がかみ合わない
自分の要望ばかり押し付けてくる
向き合う気がない
親の役割を責任転嫁する

・・・といった保護者も・・・

2.背景として

核家族化し、周囲に相談できる存在がいない
HELPを出してはいけないと思っている
コミュニケーションに慣れていない
忙しくて心に余裕がない
親という立場・役割が理解できていない
不器用で人と関係性を作るのが苦手

3.みんな、最善を尽くしている

人は育った環境・人間関係・価値観によって
さまざまな枠組みで物事を捉えている

<対応者>
まずは、感情を認める。
心をメンテナンスすることから。
私たちと同じように、保護者も最善を尽くしている

4.今の状態を客観的に捉える(内省ワーク)

今の状態は?
理想の状態とは?

5.信頼関係を築くワーク(対話ワーク)

<感じたことメモ>

6.人はどんな時に心を開くのか?

(ワークを元に振り返り)

呼吸
動作(身振り手振り)
言葉
声の大きさ
話をするスピード
声の高さ・低さ
表情

感情

7.リクエストとして捉えなおす

苦情⇒リクエストとして捉え直し、共通課題を見出す
リクエストや思いには、背景がある。

背景を探り、共感を示すとともに 当方の事情や懸念も伝える。

お互いに提案を上げられるだけ上げる
(クールダウンの期間を設ける)

お互いにできることを見つけ、足並みを揃える

8.大切なのは「一緒に考える」スタンス

本音を引き出す質問
⇒「本当はどうなって欲しいと願っているんですか?」
「どんな思いがあるんですか?」

可能性を引き出す質問(本音を踏まえて)
⇒「そのために、どんなことができるでしょう?」
「他に、どんな選択肢がありますか?」

※あなたのねがいは?

※あなたから提案できる選択肢は?

9.相手に伝わる伝え方

常識や価値観は人によって違う
そこで・・・黄金ルール!

要件+相手にとって意味あること+当方の意図+お伺い

~人は自分にとって意味のあることに敏感である

【例題】  「クラスに素行の悪い子どもがいる。
影響が心配だから、クラスを変えてほしい」

・・・・・・という親のリクエストに対して
【文章】

10.一緒に未来を創るために、できること

まずは、自身の心のメンテナンス
保護者と一緒に子どもの話ができる関係性を創る
「可能性に満ちた存在」と捉え、柔軟にかかわる

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当初は
「若い先生たちに保護者対応の基本を知ってもらおう!」

~といったことを予定していたようなのですが、
当日、ふたを開けてみると……
じつは小中学校の教頭先生・校長先生が
多くいらっしゃったそうです。

感情を扱うワークでは深いところにグッと入って下さり、
予定よりもじっくり時間を掛け、静かな時間が館内に広がりました。

また、実際に黄金ルールを使って
保護者への思いを伝えるワークでは
真剣に考え、熱く語り合う姿も見られました。

みなさん、教育の仕事を選ばれて
今、ここに立ち続けているということは
子どもや人への熱い思いをお持ちの方たち。

本当に素晴らしいと思います。

終了後、お声掛け下さった担当者様より
「これは、同僚の間でも大事なことですよね。」
~とお話がありました。

思いが相手に受け取りやすい形で伝わるように。

また、悩みを抱え込んでしまうことがないように
情報と知恵の共有を職場内でもしていってほしいですね。

講座実績

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