こんにちは、保育コミュニケーション研修 松原です。

5月11日に保育はたらき方カフェを開催いたします。

今回のテーマは「チームワークのための自立と見える化」ということで
それにちなんでの第一回目:「チームワークにおける自立とは?」
~ということについて考えてみたいと思います。

チームワークと自立・・・
一見関係のないことのように感じられますが
じつは保育においては

●後輩育成の場面で
●担任として他のクラスの先生たちと連携を組む際

●行事の準備や運営をしていく際
~などにおいても重要な要素となります。

よく現場から上がる声として

◇「何度教えても、自分で覚える気がなくて
 『どうしたらいいですか?』って平気で聞いてくるんです!」

~教わったことはメモを取り、
試行錯誤をしながら業務を体得していくことも、保育者としての自立の一歩です。

◇「困ったことがあったので、『どうしたの?』と声を掛けたら

 『だって、先輩 言わなかったじゃないですか』って言われたんです・・・。

 一から十まで、いちいち言わないと動けないんですかね?」


~「教えてくれなかったから、分からなかった。気づけなかった」と。
途中で変だと思わなかったのでしょうか?
もしも少しでも「おかしいな」と感じたら・・・。
そう思ったときに、そのままにせず
「すみません」と自分から働きかけることも自立の大切な一歩ではないでしょうか。

◇元施設長だったパートの先生が気分で仕事を選り好みし、
面倒な掃除や気になる子のかかわりを押し付けてきます。
・・・シフト上はいるけれども、結局はあてにならず
自分ですべてを進めて行くことになり疲労感が抜けません。

~自分の立場の強さを知ったうえで、
パワーの関係性で仕事を押し付けているのだとしたら
お給料をいただいているプロとしては残念なパワーに依存した在り方といえます。

保育者としての誇りを持っていただくための自立した在り方を持っていただきたいところ。

日々の中で本人の心が動くきっかけとなる働きかけを行うなどする必要がありますが
かえって業務が増えてしまいますね。

もしかすると、何か他で役割があったり、
考えがあって誤解を受けている場合もありますが、
けれども、チームで仕事を進めて行く上では
周囲の理解を得て一緒に前に進めて行くための
コミュニケーションの努力も必要なのではないでしょうか。

◇「行事の準備、どうですかと尋ねても『大丈夫です』というので
そうなんだなと安心していたら、
前日になって、途中までしかできていなかったことが分かっててんやわんやです。
正直に『困ってます』って声を掛けてくれたら、
もっと前から余裕をもってできたのに・・・。」

~これらは、気質の問題もあり、近年声があちこちで上がっている
‟でこぼこのある保育者”にも言えることです。
抱え込み、きっと心の内側では困っていたのでしょう。
できないこと・困っていることを伝え、協力体制を得ていくことも
大切な「自立」の要素なのではないでしょうか。

 

―――こうしてみると、自立とは、主体性や責任感ともつながる
‟自分で考え、自分からできることを働きかけていく在り方”
のことなのではないかと感じています。

これは、保育業界のこれからにとっても、
非常に重要な要素なのではないでしょうか

なぜかというと、
保育の在り方が「大人主体」から「こども主体」へと変わってきているからです。

これまでは、「大人主体」
=大人の言うことを聞いてその通りにできる子が「良い子」とされてきました。

けれどもその弊害として、子ども自身が
▲大人の顔色をうかがう
▲自分で考えるよりも、いいなりになる、求められる形になる
~といったことを優先するようになり
▲自分の意見を持ちにくい
~けれども、就職をすると求められるのは 主体的な仕事ぶりであり
▲求められる職業人としての姿と、受け身の姿勢にギャップが生まれる
・・・といったことがあるのではないでしょうか。

一方で、ICTが進化するこれからの10年後を考えてみたときに
「言いなりになる」「決まったことを行う」ことは
ICTなどの機会に置き換えられる仕事となります。

では、人だからこそできる仕事は何なのか?
●感情・分かち合い・心に寄り添う などの心を扱う仕事
●共に考え、ともに創り出す共働力
●まだ見ぬ世界の可能性に思いを馳せる発想力
~などといわれています。

こういったことができるような大人を育てつ
質の高い保育のためには、
じつはそういったクリエイティブな保育を行うことができる
「保育者の在り方の変化」が最重要課題といえます。

 

先日、サイボウズの社員さんにお話を聞かせていただく中で
少人数であれだけのお仕事を進めて行くための精鋭部隊を
どのように採用しているのか?
何か特別なトレーニングがあるのですか?
・・・と質問をさせていただいた際、
「サイボウズでは 「質問責任」と「説明責任」があります。」
というお話がありました。

質問責任とは、
何か疑問に思ったり、分からないと思ったときに
自分から教えを乞うよう、声を上げる責任のこと。

自分が分からないことを人に気付いてもらうのを待つのではなく、
自ら声を上げる主体性のことだな、と感じました。

また、説明責任とは
そのように声を上げてくれた人に対して、
納得いくまで説明をする責任のこと。

~これらのやりとりが都度都度の場面であらわれてくることも
社員の自立した風土が醸成されてくる要因の一つなのだと感じました。

今回は、サイボウズ社長室の松村さんに第一部で
「チームワークのための自立」について、お話しいただきます。

その後の第2部ではこれらを踏まえて
保育やそれぞれの職場について語り合いましょう。

どうぞ、お楽しみに!

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