こんにちは、松原です。
残業を減らし、持ち帰りの仕事を減らす。
有給を取得し、リフレッシュできる環境を創る。
子育てや介護がしやすい多様なはたらき方を推進する。
社会全体にはたらき方改革の波が押し寄せており、
その波は、保育の業界にも押し寄せています。
私自身 甘ったれ心に喝をいただいたいろいろな体験があり、
気合で乗り切るもののだ!と、どこかで思っていました。
ところが・・・これらのはたらき方改革の重要性を痛感したのは、
自分が施設長となり、多様な背景を持つ部下を持ってからのことでした。
保育のはたらき方改革は、だれのため?
自分は、関係のないこと?
~以下の出来事を通して、考えて行きましょう。
●体調が悪いとき
いつもはフルパワーでバリバリと仕事を進めてくれていた人が
感染症をもらってしまい、出勤できなくなることもあります。
それが園内で蔓延し、続々職員が欠勤になってしまうことも・・・。
これは、シフトにとっても大変な痛手ですが、
生身の人間である以上は、
自分自身もそのリスクを抱えているのではないでしょうか。
そんな時、「バテるまで無理をする」風土だと、
復帰に時間がかかり、結果的に大変な事態に陥ります。
怪しいなと感じたらお互いに気づかい合い、
休ませてあげられるようなはたらき方の工夫・配慮も必要です。
●体のあちこちが痛んできた時
膝が痛い、脛に違和感を感じる、腰が痛い、腕が上がらない---
これらは「もう年ね」と半笑いのネタになりつつも、
じつは保育者にとっては、
「フルタイムでは無理かしら」
「シフトに入る回数を減らしてもらわなくちゃ」
~と、深刻な問題に発展する可能性のあることです。
●家族に何かが起こった時
・不登校
・病気
・旦那さんが仕事を辞めた
・大学進学
---など、家計に変化が起こることによって
「今の園では、これ以上は無理。
もっと稼ぎのいい園に転職しなくては。」
~ということもあれば、
「通院に行く必要があるので、休みが必要」
「家族のそばにいてあげたい」
~ということで、シフトに入る日数を減らす必要が出てくることもあります。
●結婚・妊娠・介護
職員の人生の中でのステージの変化は、
職務への向き合い方や仕事への意欲にも影響が起こる
職場にとっても大きな出来事です。
これまでと同じように・・・は通用せず、
バランスを取っていく必要があったり
無理をしすぎて退職につながってしまうリスクもあります。
私自身は施設長時代、見通せず、突然やってくることも多いため、
いつでも気持の上で備えていられるように
「キャリアプラン(希望)」を書いてもらい、
毎年面談の際に自身や家族の状況を聞かせてもらっていました。
これまでのライフスタイルから変化が起こり、
不安なのはじつは、本人です。
~上記で上げたものは、
保育の職場で職員側に起こりやすい 代表的な出来事であり、
自分自身にもいつ起こるかわからない「明日は我が身」といえることであり、
起こらないとは保証のできないことなのではないでしょうか。
だれもが、当事者に成り得るのです。
もしも当事者になった時、
有給や声を掛けやすい風土・負担の少ない勤務形態など
融通の利く職場ではお互い様の助け合いから
何とか乗り切ることはできますが、
そうではない場合---
険悪な雰囲気になり、申し訳なさが募り
だんだん仕事がしづらい人間関係になることもあります。
どんなに気を付けても、
配慮がしきれないような状況が続き、ストレスが募ると---
「辞めようかな」という結論にたどりつくことになります。
これは、保育者不足の園にとって、とても痛手となる
「離職」につながるリスクを大きく抱えているということです。
今いてくれる職員が、
いつまでも変わらず、フルパワーで働いてくれますか?
職場は職員の人生を預かる場所。
変化はつきものです。
だからこそ、自分自身も気持ちよく働けるために
お互いの変化へ備えられる体制作り・配慮は必須です。
保育の「はたらき方改革」、
自分を含めた職場全体が気持ちよく働いて行けるためにも
今あるひずみや負荷を見直し、進めていきたいですね。
保育はたらきかたカフェ ~ICTとはたらき方
■時 間 13:00~17:00
■場 所 サイボウズ 本社
〒103-6028
東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー 27階(受付)
■アクセス
- 東京メトロ銀座線・東西線、都営地下鉄浅草線:「日本橋駅」B6出口直通
- 東京メトロ半蔵門線・銀座線:「三越前駅」B6出口より徒歩3分
- JR:「東京駅」八重洲北口より徒歩10分
*7階受付にて入館証を受け取り、ご入場いただくか
申込時に返信メールにてお伝えする電話番号へ当日ご連絡ください。
■参 加 費 500円
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