保育士が働きやすい環境作る
「働き方改革」に注目が集まっています。

私自身も保育士になった20年前は
残業が当たり前の社会でした。

先輩より早く帰ることは許されない空気感---

有給は「いただけたらラッキーなもの」であり、
言葉を口にしてはいけないという暗黙の了解などがありました。

今は社会も変わり、子どもを取り巻く環境が変化する中で
子育て支援の重要性が高まり。

世界的な教育研究の結果から
乳児期のかかわり~保育~教育の重要性が注目されるようになり、
保育者に期待される役割も大きくなってきました。

一方で、子どもとかかわる時間以外にも大切な
書類や打ち合わせもどんどん増え、
必然的に残業や持ち帰りも増えて
保育に余裕がなくなり、心が苦しくなって
保育の仕事に燃え尽きる形で現場を後にする人も少なくありません。

社会において、仕事をする人の意識や風土が変化してきています。
仕事も大切ですが、人生や家庭も大切。
ベテラン層の介護離職なども社会問題となりつつある今、
「働き方改革」に取り組む企業も増えてきました。

保育者不足の今、離職は大きな痛手です。

これまでのように
「残業ありき」
「サービス労働」
といった感覚ではなく
保育士の働き方についても見直しをする必要が出てきています。

子どもにとって大切な「人的環境」、保育者が疲弊していては
子どもに良い影響をもたらすわけがありません。

思いを持って職に就いた保育者が
しっかり職務を行っていけるための環境づくり
「働きやすい職場づくり」
「働き方革命」が
保育者にこそ、必要なのではないでしょうか。

私は2014年より島根県で行ってきた
「働きやすい職場を作るリーダー研修」をきっかけに
多くの職場の先生たちの生の声を聴いてきました。

結果、私の個人的な体験だけではなく、
全国各地の多くの保育の職場で
似たような課題があることに気が付きました。

そこでこれから

1.有休という言葉を発してはいけない、暗黙の了解
 ~有給の取れる職場へ

2.先輩より先に帰ってはいけない?
 ~顔色を見ながら仕事を探す風土から、「帰れる」風土へ

3.残業・持ち帰りは思いのある保育者の証?
 ~ポイントを押さえて助け合いながら仕事をする

4.長時間・夜の会議は熱意の証!?
 ~有意義な時間にするための工夫

5.体調不良!?「這ってでも来て仕事せよ!」
 ~早期静養で万全の勤務を

6.書類が終わらない!?
 ~抜けられる時間の工夫

7.行事は“見せる”もの!?
 ~エッセンスを見極めて、スリム化を!

8.働き方は人生のステージで変わる
 ~多様性を生かし合える職場づくりを

~といった8つのテーマに分けて
私自身の体験を振り返りながら
保育者の働き方改革について、一緒に考えていきましょう。

それぞれの職場が働きやすくなるための
きっかけを見つけていただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

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