こんにちは、スタッフのヤマモトです。
本日も代表・松原の記事をご紹介します。
(2014年6月21日記事)
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こんにちは、
保育士コミュニケーション講座 講師の松原美里です。
6月のテーマは「子どもへの指導の仕方・伝え方」。
講座にちなんだ内容として前回は
「子どもが動きやすい声掛けの仕方」をお届けしましたが、
今回はベテランの保育士が何気なくやっている
「全体を見ながら、個を見る意識」をご紹介します。
保育を進めていると、
次の行動を促す一つの声掛けに対しても
様々な行動をする子どもがいるのではないでしょうか。
・言葉を良く聞いて、自分なりに理解し マイペースに流れに従おうとする子。
・はじめはテレテレとその前の行動を引きずるものの、
少しすると全体の流れに従ってくる子。
---はたまた、
・なかなか切り替えが付かず、
他の子が動き始めても前の行動を最後まで取り続けようとする子。
・先生の気を引こうと、わざと逃げて行き
「つかまえてごらん」と後ろを振り返りながら様子を見る子
⇒こういう人の楽しそうな行動に他の子も連れ立って走り回り、
収拾がつかなくなったりします。
出来れば一人一人を尊重したい。
けれども、保育という集団の中においては
「一人一人=個」を尊重しすぎると収拾がつかなくなるのもまた、真実。
大切なのは、“バランス”です。
まずは進みたい流れへ向けて、全体への働きかけを行いましょう。
【全体を見ながら】とは・・・
その日の日案に沿った行動としてクラス全体への働きかけを行い、
子どもたちを促すことです。
たとえば、
「これから、朝の会をするよ。
絵本をしまったら自分の椅子に座って、お歌を歌おうね。」
~というように、一人一人にこれから取ってほしい全体の行動を伝えます。
【個を見る意識】とは・・・
大きな流れへと促しながらも、
流れの中にいる一人一人は何を考えてどう行動しているのか、
どういう表情・状態であるのかを把握します。
すんなりと流れに乗る人もいれば、
自分のペースで折り合いをつけていく人・今はそんな気分じゃない人など…
さまざまいると思います。
そんな子どもたちの「さまざま」な状況を把握して、
「どうしたの?」「次に○○をしようね」と個別への声掛けを
同時進行でも行っていきます。
その時、もしもサブやフォローの先生がいれば
「○○くん、お願いします」とチームで対応するのがおススメです。
全体⇒個別、個別、個別なかかわり⇒全体 というように
タイミングを見ながら、
個々がクラスとして一緒に活動を楽しめるための個別の配慮。
それが、「全体を見ながら、個を見る意識」です。
それぞれへの働きかけのタイミングが、クラス運営のポイントなんですね。
ベテランの先生たちの細やかな配慮には、
「いくつ目と心があるんだろ?!」と心底頭が下がります。
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