「繭の糸保育チームでの保護者支援・子育て支援研修」を担当させていただきました。

1日目

繭の糸保育チームさんの東京都キャリアアップ研修「保護者支援・子育て支援」7月の1日目。

本日は、私たちの時代に子どもが育ってきた環境と現在の子育て事情・難しさ・悩み…とのちがいを踏まえて
保育者として、どのような支援ができるのかを一緒に考えていきました。

洋服のたたみ方・トイレットペーパーの長さや量・靴のはき方…
「しぐさのレシピ」を作って子どもと保護者に見える場所に掲示したところ
「できるんだ?」と保護者が驚いたとともに共通認識をもって子どもとの生活を進める楽しさが増えた…
というお話に一同、「おお…!!真似させていただきましょう!」と盛り上がりました。

「私たちは、子どもの生活を優先で考えるので つい〇〇してください、とこちらの正しさを伝えてしまいがちですが…
 保護者には、保護者の生活背景がある。理解しようとする姿勢が、大切なんですね。」
~という素敵な感想も聞かれました。

8月以降も繭の糸保育チームさんでは
保護者支援・子育て支援を担当させていただきます。
オンラインのため、東京以外の地域も受講が可能です。

2日目

育った地域で、かつて地域住民に愛されていた場所が保育園に生まれ変わり、そこに勤められた方。
昔からのつながりがある方から「なんで保育園なんだ」「子どもの声がうるさい」と厳しいお声をいただく中で、
ひたすら笑顔で挨拶を2年ほど続けていったある日。
いつも厳しいお声を下さる方から、「お疲れ様。がんばってるな。」とあたたかいお声をいただき
その頃から、応援してくださるようになったとのこと。
「地域のみなさんに、支えていただいて、本当に感謝です」とのお言葉に、一同胸が熱くなりました。
看護師さんのお母様。
お休みではあるけれども・・・「本当に、ごめんなさい。何かあったらすぐにお電話ください。駆けつけますので!」と。
他に頼る人がいない中で、園が支えになっているのだとあらためて感じた。
園は保護者にとっての生活の一部で、一緒に子どもを育てていく存在なのだ・・・と感じました。

保育者として経験を重ねていくほどに知識や体験が増え・・・
つい、頭でっかちになってアドバイスをすることが多くなっていたけれども・・・
じつは、答えを求めているのではなく、自分の気持ちを外に出したいだけの時もある。
寄り沿ってほしいのだ・・・自分はそれまで、出来ていなかったことに気がついた。

「園に来るようになってから、風邪を引き熱を出し菌をもらって休むことが増えた・・・!」とのお言葉。
ぶつけられたときはショックを引きずったが、背景を考えると、早く職場に適応したいのに思うように復帰できないご自身へのもどかしさや苛立ちがそこにはあるのでしょう。支えて行きたい。

一人のリクエストは、みんなの声にならないニーズ・・・ということが心に残りました。
園がいかに保護者の支えになっているか・・・あらためて感じた。歩幅を合わせて、一緒に歩みを支えて行きたい。

東京都保育士等キャリアアップ研修 
繭の糸保育チームさんでの保護者支援・子育て支援7月の2日目を担当させていただき、
今回参加された方からの印象的なエピソードやお声を一部、ご紹介させていただきました。

前回の1日目で保育者目線の「対応」から
保護者と目線を合わせる「支援」の意味に気がつき・・・。
今回は、地域の中での園・地域の方との関係性を育み、卒園後も子どもを地域で支えていただけるように・・・ということで。
身近な地域の資源を知り、接点を振り返り、それぞれの事例を通して学び合う時間となりました。
手を上げてくださったり、素敵なお話しをシェアしてくださったりと
お互いのエピソードや気付きを分かち合う中で地域・保護者・子どもへのあたたかいまなざしが場を包む素敵な時間となりました。
繭の糸保育チームさんでのキャリアアップ研修、参加者を募集しております。
東京以外の地域も参加費1万円にて受講が可能とのこと。
是非お役立てください。