かかわらせていただいて3年目になる 島田市主任勉強会。

2019年の第2回目が先日、終了しました。

興味深かったのは、
「タイムマネジメント」について立ち止まり、思いを馳せるプロセスです。
当日の雰囲気と気付きがみなさんのお役に立てるのではないかと思いますので
以下にシェアさせていただきますね。

今回は、

1.前回の振り返り
~リクエストにあったペーシングの復習
2.園内・組織の変化のプロセスについて
~主任が一人で頑張るのではなく、いかに職員と創るか?
3.園内のタイムマネジメント
~業務の効率化・底上げのための工夫

・・・を切り口に、保育の業務の見直し
やり方の共有を通して気付きを深める学び合いの時間となりました。

“目に見えない”保育業務への罪悪感

タイムマネジメントという観点で紐解いていくとーーー
保育は子どもにかかわる以外の”目に見えない仕事”が多くあります。

実際、「子どもにかかわるのが保育者の仕事。
抜けるのは、なんだか自分の仕事をするためのわがままのようで気が引ける・・・」
~と感じている人も少なくないのではないでしょうか?

なぜなら、私たちはこれまで、
そういった保育の”子どもとかかわる以外の仕事”を
・休み時間
・子どもが帰ってから
・家に持ち帰って
・残業代はつかないもの
~としていることが多かったからではないでしょうか。

実際私も、そう思っていました。
が、施設長時代 所属していた学校法人で
一週間の業務の棚卸詩を踏まえて業務の効率化をご指導いただく中で
「これもすべて、業務内で行うことなんだ・・・!」と気が付き、衝撃を受けました。

実際のところ、保育で子どもにかかわる時間というのは4割程度で
それ以外は
・書類
・会議
・保育準備
~を行っている時間の方が長いのではないでしょうか。

そういったことが、今回の主任勉強会の中でも声として挙がってきました。

意外と時間を要する、重要な仕事


子どもたちが豊かな生活を送ることが出来るのは、じつは
そういった目に見えない配慮や工夫・まなざしがあるからです。
特に、主任の業務に関しては 表に見えない書類仕事や
相談業務・各クラスへの配慮・先を見越した根回し・・・などなど
多岐に渡るものがあり、なかなか「帰れない」主任さんも多くいらっしゃいます。

そんな中で今回の「タイムマネジメント」ですが、
大切なのは「どんな仕事を、それぞれがしているのか?」を”見える化”すること。

タイムマネジメントとは「時間の使い方の改善によって、生産性の向上を図ること」
与えられている時間のなかで、行動をどう変え、どうマネジメントするか?

ヒント:効率化を図れることは?
    選択と集中
     職員のスキルアップによって改善されることは?

~といったことを切り口に、松原の体験:

・夜遅くまで「やっている」という自己満足と、睡眠不足による効率の悪さ
・部下からの不満を受けて、相談を受ける時間帯にいい状態でいられるための生活の見直し
・帰る!と決めて 託せる仕組みを作り、マニュアルを作って講習会をし、個別フォロー
・・・
属人化せずにそれぞれが「業務」として進めていけるように見直しをした

~といった言ったお話をさせていただき、その後、各グループで
それぞれの園での取り組みについて、
日常の時間の使い方を見直していきました。

印象的だったのは 

●子どもがいる時間に「抜ける」ことへの罪悪感を手放すことで
 交代に抜けて仕事をする時間を確保し、残業が減ってきたというお話。

~罪悪感を手放し、業務として尊重することで
ノンコンタクトタイムを確保しようという流れにつながっていた興味深い現状です

●残業をしたいという職員がいる場合には、「何をするのか」「何時を目標にするのか」を自分で決めてもらい、
その時間が近くなったら声を掛けることで業務のメリハリを意識してもらう工夫をしているというお話。

~子どもの遊びや学びの質を上げるためにも、「今日これから何をするのか?」という予定・見通しと
「どうだったか?」という振り返りの声掛けが重要である、というお話に通じる部分です。

この声掛けがあることで職員自身の気持ちにもいい意味で緊張感が続き、
実際にやってみてオーバーした時間から今後の業務の見通しが付く→ その分の時間を確保する
・・・という好循環につながっていくこともいい流れです。

●日々に追われているけれども、書き出してみることであらためて「何とかしなければ!」という意識が強くなったという声

~なんとなく・・・という状態から、振り返り、自分自身で「なんとかしたい」と明確に感じることが
次への展開を考えて行く変化のプロセスの大切な要因となること。

●職員の業務効率化を優先するあまり、主任の業務が後回しになってしまう現状があること

~松原より、権限移譲のプロセスの一環でそれぞれが抱えている仕事を年間を通して書き出し、一覧化して
「この仕事は本当に主任にしかできない仕事なのか?」
「現場に任せることでやりやすくなることはないか?」
「本当に必要なことなのか?形を変えてもいいことなのか?」
~などの見直しを図ることがあったことを踏まえ、「見える化」への提案をさせていただきました。

どうしても見えない業務が多くある主任さんは、お仕事を抱えがちです。

だからこそ、本質的なタイムマネジメントの観点が重要です。

主任がいい状態で現場をフォローできることが、
何よりの現場のモチベーションにつながるのではないでしょうか。

出来ることから、はじめていけるといいですね!

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