<いただいた質問にお答えしますシリーズ>
保育観、子ども観を共有していく方法を考えて頂きたい。
「話し合い」という大きなものではなく、
手順、ステップ、柱等具体的な方法を知りたい。
A.伝えたい内容を言語化する習慣・伝わる工夫をしましょう
保育観、子ども観・・・
当たり前のように感じている保育に関する「価値観」を
後輩たちに伝えていくことに難しさを感じている方もいるのではないでしょうか。
伝えるためには、「当たり前」のように感じている
☆あなたが大切にしたいこと
☆なぜ、そう思ったのか
☆どんな大人になってほしいのか
~などについて、あなた自身の心の内側にあること・
暗黙の了解となっていることを言語化することが大切です。
その上で、以下の3つ
1.伝えたい内容をまとめる
2.1分で話す練習をする
3.自分が話す声を聞いてみる
~を心がけてみてください。
1.伝えたい内容をまとめる
限られた時間で話すためにも、
- 自分が何を伝えたいのか?
- ポイントを3つに絞るとしたら?
- このお話を通じて 相手にどうなってほしいのか?
- そのテーマと自分の関係は?(なぜあなたがその話をするのか?)
~といったことを整理しておきましょう。
2.1分で話す練習をする
まず、「端的に」ということであれば、
短い時間で自分が話したいことをまとめて話すことが出来る練習をしましょう。
たとえば、私は個人事業主になった初期の頃
さまざまな業種の方が集う交流会で
1分間プレゼンの機会を何度かいただきました。
1分間で、自分が伝えたいことを伝える練習です。
これは、保育者にも有効ですので、
ぜひ タイマーで測り、チャレンジしてみてください。
3.自分が話す声を聞いてみる
さて、内容がまとまりました。
時間を図りますーーーと、話したつもりになっていても
実際には、相手には大切なことが上手く伝わっていない場合がよくあります。
「伝えたつもり」「聞いてません」という現象です。
話す内容を客観的に振り返り、分析するためにも
スマホの「ボイスレコーダー機能」などを使って
自分自身の話す声を聴いてみましょう。
- 聞き取りにくい言葉はありませんか?
- 客観的に聞いてみて、補足があった方が伝わることは?
- 要らない言葉は入っていませんか?
~この辺りに注意して、
「もし、○○さんだったら・・・どう受け取るだろうか?」
・・・と、伝えたい相手の気持ちになって聞いてみましょう。
~いかがでしたか?
「端的に話すスキル」とは、
客観的に自分の在り方を工夫する力のことです。
自分自身の練習も必要です。
私自身、小学校時代は言葉の教室に通っており
話をすることに長い間コンプレックスを持っておりました。
社会人になってからは、悔しさをチャンスにプレゼンの教室や
アナウンサートレーニングに通わせていただきましたが
プロのみなさんであっても、
日々の練習を欠かさずに努力されていることを知りました。
万里の道も、一歩から。
まずは身近な人へのお話の機会を
「話をする筋トレの機会」として、有効活用してみてくださいね。
園内ファシリテーター育成講座の中には、
人前で自分を伝える練習・感想をもらって磨き合う時間もあります。
お役立てください。
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