こんにちは、スタッフのヤマモトです。

本日も代表・松原の記事をご紹介します。

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(2015年11月12日記事)

こんにちは、

保育士コミュニケーション講座、講師の松原美里です。

11月の保育士コミュニケーション講座は

「後輩が自分で動けるようになるための指導コーチング」

~体験から自分の力にするサイクルを回す~

今回は内容にちなんで、

「後輩指導は“可能性を見つめて”」

~というテーマでお届けします。

 

 

 

 

 

 

 

子育て支援と待機児童解消のために増える、保育施設。

日々増えていく保育のニーズの中にあって

母性の強い保育士は妊娠出産を機に育休に入る人や

一旦仕事を離れて子育てに専念する人も多くいます。

一方、子育てを終えて ひと段落した後に

保育への思いを実感して 再就職を果たされる方や

資格を取り、現場に入る方もいらっしゃいます。

そういった背景もあり、

現場では「育成」は、年下の後輩だけではなく

年上の未経験者への配慮も含んだ課題となります。

中堅層・主任層の皆さんから研修の中で

「もう、固まっているものがあって

声を掛けると嫌な顔をされるんです。

どう指導をしたらいいのか、わからない」

~という声を、ちらほらいただきます。

これまで築いてきたプライドもあり、

頭では、新人として現場に入ることを理解していても

一から教わることの多い保育という職人技の中で

指導を「人格否定」のように感じて

モチベーションが下がってしまったり・・・。

指導側と受ける側とで

関係性が険悪になってくることも

あるのではないでしょうか。

そんな時、どうかかわればいいのか―――

鍵は、

“ここまで生きてきた中にある

その人の素晴らしさを見出すこと。

「今」の先に、その人の可能性を見ること”

なのではないでしょうか。

【育成者がどう見るか?で伸び幅が変わる】

これは、コーチングの「可能性を信じる」

というところにつながる部分でもあります。

人は元々完全な存在であり、

今はそれが見えない状況にいるだけ。

保育の現場においてはスタートの段階かもしれませんが、

「その人が業務を覚えて、力を発揮して行くと

こんな姿が見られるのではないか」

~という可能性を秘めています。

これは、私たちは

実は子どもに対しては行っていること。

「今の成長はこうであっても、

これからこういう姿が見られるはずだから

安心して見守って行こう」

・・・そんな心持で、

子どもたちを温かく見守っているのではないでしょうか。

保育の差し迫る状況を支える一員としての

期待もあり、

なぜか私たちは

職員同士になると

見る目が厳しくなってしまうようです。

少し立ち止まり、視野を広げること。

そこに、成長のヒントが見いだせます。

【どんな可能性を持っているのか】

その人のいいところは、どんなところでしょう?

以前お伝えした「承認」につながる部分でもありますが、

意外と本人は

自分のいいところが見えていないものです。

可能性は、今見えている

「いいところ」

「何気なく上手くいっているところ」

~その先にあります。

・子どもを見る細やかなまなざしが素晴らしい

・保護者への親身な対応が良い

・あそびのレパートリーが広い

・勉強熱心

・熱意がある

・責任感が強い

・柔軟性が高い

・仕事が早い

・機転がきく

~さまざま、あるのではないでしょうか。

こんな可能性がある。

~そこに気が付くことができれば、

その人の力を生かすべく、

園全体で育成のフォローをしていくだけです。

自信を失い、

心が折れそうになり、

体調を崩す・・・

園に来るモチベーションが下がる・・・

といった悪循環ではなく、

「まだまだ、伸び幅がある!」

と本人が感じられ、

自分で自分を信じられるように。

自信を付けながら、

前に進むサポートをすることが

育成の大切な要といえるのではないでしょうか。

なお、どんなところがいいところなのか?

見えにくい場合には

可能性や才能に気が付く一助として

「さあ、才能に目覚めよう」

という本を一読されることをおススメします。

【チャレンジを促す勇気づけ】

こういった可能性を見いだすステップの後は、

具体的に勇気づけをすることをおススメします。

心の内側で思っていても、

本人には伝わりません。

アクションとして、相手に届けることです。

たとえば・・・

「今はこういう状況にいますが、大丈夫ですよ。

みんな、最初はこんな風に苦戦するものです。

でも、忘れた頃にできるようになっています。

先生は○○という良さがあり、

今もすでに現場の中でにじみ出ていますが

これから身についてくる中で

さらに○○ができるようになってくると思います。

焦らずに、一歩ずつ積み重ねていきましょう。」

~というように、

相手が受け取りやすいように届けてくださいね。

「ここまでしてあげなきゃいけないんですか?」

~なんて声も聞こえてきそうですが・・・。

ちょっとした声掛けやフォローで、

その方のチカラが生きるなら お安いものです♪

ぜひ、新人さん・後輩さんの指導は

「可能性を見つめて」

園内に可能性の花が咲き乱れる日を夢見て

(ちょっと妄想しつつ?)

育成を楽しんでいってくださいね。

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