園長・施設長の体験を持ち、地域に請われて
アドバイザーを担う方もたくさんいらっしゃることと思います。
ご自身の経験や存在自身が現場への勇気付けになり
いてくれるだけで、お話を聞いてくれるだけで
前に進むことができるような気持ちになり
大変重宝されることと思います。
一方で、
「元園長がアドバイザーとして回ってくれているけれども、
一向に現場の状況改善が進まない」
~というケースも耳にします。
ご本人としても、園の力になりたい。
そう思って、いろいろな角度からアドバイスはするものの
葛藤が大きくなり なかなか前進しない状況の中で
もどかしい気持ちや無力感にさいなまれる方もいらっしゃるかもしれません。
一体何が起こっているのでしょうか?
ご自身の経験値は、目の前の現場とは別である
理由の一つには、
ご自身が活躍されてきた園の成り立ち・特色・
背景・職員の状態・関係性は
アドバイザーに入る園とはまた、別ということが挙げられます。
正しいことを言ってくれている。
けれどもーーー
適さないこともあるでしょう。
なぜなら、「そうなっているのには、理由がある」からです。
その園には園の
成り立ち・特色・背景・職員の状態・関係性があります。
かつてのお話は参考にはなるけれども
同じようにやったとしても
そのアドバイスが 今目の前の園に 適切かどうかは分かりません。
その園には園の
そこに至るまでの人間関係や経緯があり
変化が起こるまでには、
タイムラグや変化のプロセスとしての葛藤も起こります。
こういったことを見越して、変化に寄り添うかかわりが重要になります。
社会背景の変化
理由の二つ目には、日々刻々と変わる社会背景の中で
これまでの「当たり前」が風化していくスピードが速くなっていることも挙げられます。
経験値を、そのままの形で伝えるだけではなく
「エッセンス」として抜き出し、
現場を見直していく上での必要な材料として
役立てていく視点が必要になります。
これが「システムとしてとらえる」ということです。
園の答えは、園の中にある
たとえ混乱しているように見えても、
園には園の独自の答えがあります。
もしも、園により良くなってほしい。
そのためのかかわりが何かしたい、と感じていらっしゃるならば
その園自体のシステムを読み解き
職員が中心となって答えを見つけて行けるような
ファシリテーターのかかわりが役立つのではないでしょうか。
ご自身の体験されてきたこと・気づき・
選ばれた道のりから得られたエッセンスは
これからの未来を築いていく園にとって
掛け替えのない財産になります。
そのエッセンスを受け取り、
どう それぞれの園の真理を探し当てていくのかーーー
この暗中模索のやりとりに、心強い灯となるのが
保育現場の体験や経験を持つファシリテーターです。
園独自の答えに気が付き
前に進むための伴走役となるファシリテーターは
園にとっての掛け替えのない存在です。
その力を磨くには、
認定ファシリテーター講師育成講座がおすすめです。
ファシリテーターの在り方は
これまでのかかわりとは全く違うものになるため
初めは混乱が生まれるかもしれません。
けれども、混乱の先に
園に寄り添う 新たな可能性を見出すことでしょう。
みなさまの経験値が、
現場を後押しする心強い光となりますように。
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