「他園の様子を知りたい!」というリクエストにお応えして…
ご許可いただけた園さんの様子をシェアしていきますね。

昨年度・今年度と島田市の皆さんに3つの切り口で
研修のご依頼をいただいていることもあり。

少しでも皆さんのお役に立ちたいなぁという思いから
やはり現場を見せていただくのが
一番大切なのではないかということで
お声掛け下り、お世話になっていた
島田市の初倉保育園さんに見学にお邪魔してきました。

蔦、テキストの画像のようです

0歳・1/2歳・3/4/5歳の縦割り担当制でチームを作って
保育をされているとのこと。
個性豊かな子どもたちが自分らしく興味関心に向き合うことができるよう、子どもの様子を踏まえて園内研修で担任同士がお互いのお部屋の環境を見に行って提案をし合うなど
環境についてみなさんで探究・改善を重ねていることから
とても暖かくて落ち着いた空間ができていたのが印象的でした。

先週末が運動会だったとのことで、
その余韻を鉄棒で楽しむ子どもたちの姿も。
鉄棒と跳び箱に関して、本人たちが「やりたい」と感じたときに
チャレンジをする仕組みにしているそうで、
その時にそれぞれが保育者と今できることと 
これからの目標を相談して、目標を達成出来たら花丸をつけるそうな。(この子はポケットに入れていて洗濯してしまったそうです)

3歳の子が5歳の年長さんの鉄棒にあこがれて練習をしに来たり、運動会が終わった後にできるようになった子もいたり…と、先生と子どもたちが抱き合って喜び合っていた姿が素敵でした。

また、絵本は定期購読で3/4/5歳それぞれの月刊誌を
毎日1冊×3学年分保育者が読むことを勧めていただき、
続けている中で大きな気付きがあったそうな。

はじめは「子どもたち、飽きてしまうのでは?」という思いも
あったそうなのですが、実際に毎日読み続けると 
大人にとっては同じでも、子どもにとっては
絵や捉え方・想像することなどが毎日異なり、
日々発想や世界観が深まっていくのだそう。

「やってよかったので、続けています」
とのことで、発表会も、子どもたちで
「どのお話にする?」「どうする?」
~と相談をしながら内容を深めていくため
愛着も深まり、とっても嬉しそうにしているとのことでした。

また、とっても印象的だったのが、
交通の便が不便な場所であることからよく歩くようになったというお話でした。
なんと、10キロ遠足で歩くのだそうです。

—えっ、10キロ!?
最初(0歳)からいる子は初めは保育者に車を押してもらって
参加し、だんだん歩けるようになるとのこと。

足腰が強いことでしなやかな体になり、
その上で小学校などに上がったときにICTを活用した教育が乗っていくとバランスの良い子供に育っていきそうですね。
ゆったりとした時間が流れる園内を支えているのが、
世代を越えたみなさんの相談・共有、そして「みんなで見る」という”あり方”・伝えようとする姿勢なのだろうなと感じました。

保育の現場の取り組みや工夫というのは
なかなか保育者以外の人に知っていただく機会がないもので。

悲しいニュースよりも何倍も
素晴らしい取り組みをされている園・
頑張っている園さんがあることを
こうして不定期でお伝えていけたらと考えております。
どうぞ、お楽しみに!

3人、おもちゃの画像のようです

メジャーポールの画像のようです