こんにちは、スタッフのヤマモトです。

本日も松原の記事をご紹介します。

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(2014年4月30日記事)

先日、保育士コミュニケーション講座

「保護者から信頼関係されるコミュニケーション」を行いました。

 

新学期が始まり、新たな子どもたちととの時間を積み重ねていくうえで

大切なパートナーとなるのが、保護者のみなさま。

園での情報共有やエピソードを共有することが土台となり、

ちょっぴり言いにくいけれども・・・

お伝えしなくてはならないこともあるわけです★

今回は、担任を持って 少し経ち 保護者とのかかわりを深めたいと感じている方。

実績を重ねていく中で、

さらに保護者と心を開いたやり取りがしたいと感じている方。

これから実際に保護者とのやりとりを体験していく方・

実際に難しい場面において伝え方を迷っている方などがいらっしゃり、

ワークを通じて 感じたことや疑問点を掘り下げ、

実践力につなげる2時間となりました。

以下、レジュメのご紹介&参加者の感想です。

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●保護者対応で戸惑いを感じる場面
EX1.いろいろ質問をしてくる
~不安を感じているのか?
~保育士側からの情報を聞きたいと感じているのか?
~子育てに関するアドバイスが欲しいのか?

EX2.あまり話をしようとしない。
~話をするのが苦手なのか?
~忙しいのか?
~ただ、あずかってくれればいいと思っているのか?
*まずは、真意を探ること

1.本音を引き出すコミュニケーション
・どこに意識が向いているか?
・いいことを言わなきゃ、と思っていないか?
・相手が本当に望んでいることは?

【ワーク】
話し手「保護者対応で不安に感じていること」
聞き手
1.自分に意識を向けながら、聞く
2.きちんと聞く
3.本音を汲み取る 「~と思っていらっしゃるんですね」

【感じたこと】

*ペーシング
無意識に行っている行動を相手に合わせていくことで、
相手は自分に近いと感じて安心する。
信頼関係によって心を開き相手の存在・言葉を受け入れやすくなる。

*言葉以外のペーシングワーク

2.保護者の本当のニーズを引き出す
・不安を解消したい?
・子育ての知恵を必要としている?
・子どもに関する情報が欲しい?

【本音を汲み取り、理想の状態を質問で引き出す】
・理想の状態はどんな状態ですか?
・そのために、何ができますか?

☆ 担任・現場間での共有
~今後の協力体制の土台を作るため、現場で共有していく

3.伝え方

・まずは、相手の気持ちに寄り添う
・園としてお役にたてそうなこと・提案を伝える

●黄金ルール (      ) + (     )+(       )

【伝える内容】

4.本日のまとめ・振り返り

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<参加者の声です>

・ワークで掘り下げられてよかった。自分自身も気づきがあった。

保護者側の立場になって話し手の気持ちを経験することができた。

・親も話に来るときには整理されずまとまっていないという気付きが印象的でした。

相手に寄り添い、一緒に考える姿勢を見せるだけで、

保護者も安心して相談できるということが分かりました。

・“この保護者の方はどんなことを言いたいのか、

どんな状況にあるのか”ということを考えながら

良好な関係を築けるよう 一緒に解決策を探っていきたいです。

・相手の気持ちを聞くことも大事だが、どうしたいのか、

どうなりたいのか聞くことによって、相手の心が聞きやすくなる。

・相手の話を聞きつつ、本音を伺うようにしたい。

もう少し自信を持って保護者に接していく。

・相手の話に共感するのをメインにするのではなく、

話を良く聞いて理解し、整理して気づきを促すことが大切だと思いました。

・ワークを通じてコミュニケーションのむずかしさを実感しましたが、

現場で活用できると思います。

・保護者とのコミュニケーションの取り方ではありますが、

最終的な目標は“輝く子どもの姿”。

思いをぶつけられても、子どものことを思って保護者に寄り添い、

保護者と歩んでいくことだと思いました。

 

講座の中で、一歩踏み込んだ展開についてご紹介した際、

「わからない」という率直な声をいただきました。

そこで、具体的なケースを想定したワークを展開したところ

得られるものが多かったようです。

保護者のみなさまといい関係が築けると、

子どもと共に喜びを分かち合っていけるパートナーとして

時間を重ねることができます。

それはもう、感動的です。

ぜひ、その醍醐味を味わいながら

素敵な保育をしていってほしいですね♪

 

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