少し時間が経ちましたが、
2023年度最初となる「繭の糸保育チームでの保護者支援・子育て支援研修 4月の第一回」
を担当させていただきました。
1日目、2日目
「小さいころ、どんな風に過ごしていましたか?
そのころの自分や親御さんを支えていた、つながりや見守りの目・関係性は…?」
~そんな問いかけに、
「近所の人の家にお醤油を借りに行くような関係性だった。
今の社会からは、想像もできないけれども…。」
「大人の見ていないところで、基地を作って 小学生から中学生までが群れになって遊んでいた」
~などなど、お話が出てきました。
どのお話も、振り返ってみると
確かに私たちは体験してきたことなのではないでしょうか。
私もよく、祖母宅の道路にチョークで絵を描いていて
車がほほえましく止まって避けるのを待っていてくれたのを覚えております。
一方で、今の個別化・効率化・分断化が進み大人中心になりつつある社会変化の中では
・見守ってくれている地域の人の存在
・わが子と同じように接してくれるご近所さん
・過干渉にならず、何かがあったら助けに来てくれる大人たち
・年齢や背景にかかわらず、群れになって育ちあうことができる関係性
~というのは、稀有なものになってきてるのではないでしょうか。
子ども時代を取り巻く環境の変化は、
親御さんに どのような不安・プレッシャー・葛藤をもたらしているのでしょうか…
少し時間が経ちましたが、2023年度最初となる繭の糸保育チームでの保護者支援・子育て支援研修 4月の第一回を担当させていただきました。
いま、保育所という子供にかかわるプロが集結する場所が
地域の中での子育てを支える大切な場所になっています。
今回は、あらためてその意義を捉え直す機会となりました。
3日目
保育士等キャリアアップ研修 保護者支援・子育て支援3日目は、「虐待」と「支援計画」ということで、
1日目(困り感)・2日目(地域の資源)を土台に家族間で悪循環に陥ってしまう連鎖に
風を入れることが出来るとしたら・・・どんなアプローチなのか?
社会をつなぐ”ソーシャルワーク”を体現していく視点として
3日間の総集編を「つみびと(大坂二児置き去り事件を元にしたフィクション)」を事例に考えていきました。
ダイジェストでご紹介する中で
「先生・・・重すぎる。」
「ショックで、考えがまとまりません。」
~という声もあましたが・・・。
身近な地域の中、 もしかしたら私たちの気がついていないところで何かが起きている可能性も。
日常の中にある困り感に耳を傾け、支援できることを見つけていくのが予防の大前提。
絡まり合っている課題を一つずつ整理して問題・目指す状態・出来ること・・・と表にして書き出してみると、
意外とできることって、あるものです。
自分たちに難しいことは
「これはだれにお願いしたら良いことなんだろう?」と、専門家と手をつないでいけば良いですね。
いずれにしても、そこに気がつくことができる入り口はいずれも「あれっ?」というサイン。
批判ではなく、発しているHelpのサインとして受け止め誇りを持って社会のつなぎ役になっていけるよう背中を押していきたいですね。
<受講された方の感想から>
保育士として、子どものために
こんなにも沢山のことができることが分かり、
改めて資源の大切さ、資源を知ることの大切さを学びました。
他の先生たちの話も聞くことができ、実りある3日間でした。
学んだことを、現場でも活かしていきたいと思います。
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