こんにちは、松原です。

先日、事業構築オンラインカフェを開催しました。

皆さんそれぞれに目からうろこが落ちるような衝撃があったようなのですが、
とくに前のめりになったのは、こちらのテーマでした。

イベントがその後につながらないのは、イベント自体が目的になっているから

チャレンジしても、その後につながらないのはなぜ?

自分がやっていること・学んできたことを多くの人に知ってもらいたい。
まずは、分かち合いたい。
触れて、良さに気づいてもらいたい。

~そんな尊い思いから、一念発起して
イベントを企画して告知・集客・運営・・・と
たくさんの汗をかき ある程度はお客様が来てくれたとしましょう。

無料だったり、投げ銭方式だったり、価格設定をしたりと
さまざまな形でチャレンジをするとします。

開催し、イベントが成功したことで充実感に満たされ
「やってよった!」
「やっぱり社会に意義があることなんだ!」
~と確認を得ることができます。

収益が入ると、ちょっとお財布もほっこりして、
その日飲みに行ったり美味しいもの・ちょっとしたご褒美を買って帰ったり・・・
という嬉しい時間を過ごすことができます。

ですがーーーそれは日銭であり、
気が付くと、またどことなくひもじい思いをしながらアルバイトに明け暮れる・・・
というのが、個人事業主として活動をし始めてしばらくの間の私の状態でした。

今思うとその理由は、イベントが目的になっていたことにあります。

ですが、当時の私は気が付けず、
いつしかこの事業で収益を上げることにあきらめを感じ、
次第に当初の勢いも疲弊し、
モチベーションが下がっている自分に憤りを感じていました。

必要なのは戦略と、ゴール設定

商品ラインナップの見せ方として、フロント・ミドル・バックといういい方があります。

フロントとは

知らない人・顕在化していないニーズをお持ちの方・ニーズは持っているけど様子見をしている方に
「こんなことがありますよ」「こんな風に素敵ですよ」「私がやっていますよ」
~ということをお知らせするための位置づけの 商品です。

無料のイベント・単発のイベントなどは、こちらの位置づけとしてとらえ、
まず知ってもらう。
その後、アンケートなどで率直なご意見をいただき、リクエストにこたえていく形で
ブラッシュアップを図り、クオリティを高めていきます。
*そのためには、お客様のターゲット設定:ニーズの仮説検証をし続けることが重要です

そこを入り口に、ブログやステップメールなどで目にするを増やすことで
(人は7回会うと、信頼・安心感が増し、購買意欲が増すといわれているそうです。
それがリアルでも、WEBやメールでも。こういったことを元にCMなどは作られているようです。)
「いいかも」「気になるな」「何かあったら、また足を運んでみよう」「この人、信頼できそう」となっていけるように
信頼関係の種まきを丁寧に行っていきましょう。

ミドルとは

無料ではなく、少しだけでもお金をいただく状態です。
私の場合、コーチ資格取得の際、コーチング有料セッションを100時間という規定があり
最初、契約書を作って500円から始めました(笑)

500円でも、当時の私にとっては【お金をいただく】ということが
消えてしまいたいくらい恐れ多い、ハードルの高いことだったのです。

自分にとってもハードルですが、お客様にとっても一つのハードルになります。
なぜなら、「無料だから来ている人」は、この時点で遠ざかるためです。

遠ざかる理由としては、機が熟していない・ニーズとちがう・必要性を感じていない…などありますが
おそらく、有料化によって残るのはほんの数割です。

だからこそ、ここで有料であっても手を取ってくださったお客様に、徹底的にお尽くししていくのです。

喜んでいただくために、自分のやりたいこととお客様のニーズを徹底的にヒアリングします
(アンケートでリクエストなどをいただくといいですね)

そこで商品をどんどんブラッシュアップし、次につなげていきます。

バックとは

ハイエンドな商品=少々高価格な金額設定の商品のことです。

ここは、じっくりと向き合い、お互いに喜びあえるパートナーシップを組んでいけるような
商品開発・関係性づくり・丁寧なコミュニケーションが大切です。

事業構築勉強会のレジュメの中にも出てくるのですが、
【安売りしてしまうのはNGです】
つい、競合のラインナップや金額設定を見て、値引きに走りたくなるのですが・・・
それでご自身は生きていけますか?

喜んでくださったお客様と長くいい関係を築いていくためにも、
ご自身が健康に生きていける必要最低限の収益を確保する必要があります。

そのためには、価値に見合う金額を設定し、
価格設定に余るくらいのサービスを盛り込んだ素晴らしい商品を作りましょう。

*お客様のニーズにずれない(独りよがりにならない)よう、ご注意を!

目指す社会・理想の状態は?

なんだか、ここまで読んでいくと
お金や戦略の事ばかり考えているみたいで気が引ける・・・
という方もいらっしゃるかもしれません。

たしかに、「売ること」が目的になってしまうと、本末転倒ですね。
あえて「やり方」から書きましたが、その前提には

【どんな社会を作っていきたいのか?】
【どんな人たちに、どんな豊かな生活・人生を歩んでいただきたいのか?】
~といった、あなたの尊い志があります。

一度、ご自身の心に問いかけてみてください。

【どんな社会を作っていきたいですか?】
【どんな人たちに、どんな豊かな生活・人生を歩んでいただきたいですか?】

~よかったら、紙に書き出してみてください。

理想や志は、大切です。
が、それだけでは、その事業で食ってはいけません。

・・・理想の状態へ向けて、必要なのが戦略なのです。

理想への一歩としてのイベント・種まきを

大切なことだからこそ、行き当たりばったりではだめなのです。

志を持っているご自身が、社会を照らしていくための筋トレとして
事業構築の知識や意識が重要です。

万里の道も、一歩から。

理想の社会・状態へ向けた戦略の中の一歩として、
自覚的にそれぞれのプロセスを大切にししていきたいですね。

なお、こちらの前提には 日々移り変わる社会の背景を踏まえた「ニーズ」という概念があります。
ご自身がお役に立ちたいと願っている方今の「ニーズ」は、なんでしょうか?

新型コロナウィルスの影響から ニーズの優先順位が逆転し、
これまでには想像もしえなかったようなニーズが上がってきているかもしれません。

*独りよがりは要注意です(自分への戒めとして)

その場合、ご自身が「提供したいもの」ではなく
「工夫することでお役に立てること」が、お客様の笑顔につながり
ご自身の新たな商品ラインアップを広げてくれることにもつながるかもしれません。

つねに耳を傾け、ニーズをキャッチアップし、自分自身を高めていきたいですね。

事業構築研究会では、一つ一つの用語や
複雑に絡み合う「人のニーズ」「収益」「戦略」「工夫」「あり方」「真理」などを丁寧に読み解きながら、
一緒に学ぶ人同士の感想や支店を入り口に自分の事業を客観視し
社会の中で自分を生かす事業の捉え方を深めていきます。

一緒に走りながら武器を拾っていきませんか

▼自分を生かして働くきっかけを見つける
 2020年事業構築研究会 5月14日よりスタートです

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