こんにちは、松原です。

「こんなに頑張っているのに、認めてくれない・・・。」

「最近は褒められることもほとんどないし、
  掛けられる声は、できていないことの注意だけ・・・。
 わたしって、この園にとって 何なのかな?
  いてもいなくても、いいのかな?」

~そんな風に感じる中堅の先生、
経験の長い先生たちもいらっしゃるのではないでしょうか。

 

思いがあるからこの園に勤めているのですが、不安になりますよね・・・。

沢山の業務の中、
やってもやっても前に進んだ感じはしませんし、
やっと前に進んだと思うと、上司や先輩からは注意をされる。

そうすると、
この園にいるのは、そろそろ限界かな・・・。これ以上、頑張れない」
~と、年内での退職を考え始める人も、
この季節には少なくないのではないでしょうか。

じつは上司は、あなたを頼りにしているから、お仕事を振っています。
評価されている、認められているからこそ、お願いされているのです。

ですが、忙しい毎日の中ではなかなか
「頼りにしているよ」「ありがとう」といった言葉を聞くチャンスは少ないかもしれません。

松原の研修では、上司側の人に
「期待していることを言葉で伝えましょう」、「認知の声掛けを」と、お話をしています。

と、その一方で
「いつもありがとう」「頼りにしているよ」など、
認知の声掛けを日頃から心がけている上司の中には

「褒めればほめるほど、
  “もっと褒めて、もっともっと褒めて・・・!”
 ~と、渇望していく人がいる。

 そこに応えていくと、自分が枯れてしまいそう。
どうしたものか。」

・・・といった声も聞かれます。

たしかにーーー褒めてもらうことが自分の原動力になってしまうと、実は苦しいのは自分なのです。

これは私自身も陥ったことのある感覚ですが、
「誰かに認めてもらいたい」
「これでいいんだよ、といってもらいたい」
~といった思いに取りつかれていくと、褒めてくれる・認めてくれる評価をする側の人
=”他者からの評価”が基準になっていきます。

ですが、ひとはみんな、基本:自分のために、自分の物差しで生きています。
誰も、私のために、私を評価・認知するために生きているわけではありません。

他者評価を求めるほどに、その人の一喜一憂に翻弄され、
悲しい思いをしたり、憤りを感じたり、燃え尽きたような気持ちになることもあるでしょう。

では―――どうすればいいのでしょう?

 

物差しの基準を、「他者」ではなく、「自分」にするのです。

●自分にとって、大切なことは何か?
 ~誰かから認めてもらえなくても、ここを握り続けていけばブレることはありません。

●自分の中でのチャレンジは何か?
 ~誰かに認めてもらえなくても、自分なりにチャレンジしたことであれば、
   チャレンジをした自分に自分で「やったね!」と声を掛け、喜んでいいのです。

●自分の中で、うまく行ったことは?次につながるステップになったことは?
 ~誰かに気づいてもらえなくても、自分で自分なりの階段を作り、
  一歩ずつ楽しみながら登って行ってもいいのです。
  時に、本当にやりたかったことを「ご褒美❤」として自分にプレゼントするのも楽しいですよね。

~そう考えると、保育者が年に数回行う「自己評価」

こちらは「やらされるもの」「義務」ではなく、
自分の成長やできることを振り返り、
自己認知をしていくための一つのきっかけと捉えることもできるのではないでしょうか?

せっかくならば、自分自身が楽しく働くことが出来るように
心の向きをセットアップしていきたいですね。

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