こんにちは、スタッフの山本です。
本日も松原の記事をご紹介します。
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(2015年8月7日記事)
こんにちは、保育士コミュニケーション講座 講師の松原美里です。
昨日に続きまして「ほうれんそうの意義は、“ストーリー”で腹に落とす」
~というテーマでお届けします。
「えっ・・・?
聞いてないよ、それ---。
どうなってるの?」
「えっ。
それも伝えた方が良かったですか。」
~そんなやりとり、ありませんか?
・出欠連絡
・行事の進行状況
・保護者からの相談、連絡
・・・etc etc.
保育の現場は、
さまざまな職員とのチームワークで回っているため、
さまざまな職員との情報共有・
ほうれんそうが鍵となります。
とくに、
新しく入った職員との連携においては
手探りな部分が多くあるため
「ほうれんそう」で進行状況などを確認したいところ。
ところが---
「報告・連絡・相談をする必要があるのは、分かった。」
「大きなできごとがあったときにするつもりだった。」
「・・・とはいえ、
どこまでを、いつ報告するのか、よく分からなかった。」
~といったほうれんそうの行き違いも見られます。
●基本となるのは信頼関係
「報告・連絡・相談をしなさい」
と義務付けたからといって、
“やらされ感”で行うのでは、ぎこちなさが残りますね。
そうではなく、
「この人と一緒にやっていきたい」
「みんなと一緒にやっていくために
報告・連絡・相談が必要なんだ」
・・・と感じられるようなふだんのかかわりが大切なのではないでしょうか。
日ごろから
「おはよう」
「担当の○○、最近どう?」
~など声を掛け合い、
心が通うコミュニケーションを図るよう心掛けたいですね。
●目的のための前提を言語化する
「ほうれんそうは、社会人の常識!」
・・・といわれて育ってきた私たち世代であっても、
その必要性を実感できるようになるまでには
少し時間が掛かったのではないでしょうか。
私自身を振り返ると、
文化祭や友達とのやりとり・アルバイトなどを通して
たくさんの失敗体験や行き違いの体験があった中で
「ああ、こういうことって、
やっぱり言葉で伝えなくちゃいけないんだ」
・・・と痛感した体験があったからかもしれません。
~とはいえ、コミュニケーションの行き違いを体験して学ぶまで、
何度も「ほうれんそうの大切さ」を伝え続けて
待っているわけにもいきませんね。
そこでおススメなのが・・・。
「じつは・・・私もこういうことがあって
報告・連絡・相談の大切さを学んだんです。
だから、保育の中でちょっとしたことでも声を掛け合って、
困ったこと・これはどうなんだろうって思ったこと・
ひとつ前に進んだこと・終わったことを
一緒にやっている先生に共有して下さいね。」
~と、自分の“ほうれんそう”にまつわる失敗体験を物語として
後輩がイメージできるようにお話してみましょう。
これは「ストーリーテリング」と呼ばれる手法で、
伝えたい思いや内容を、
それにつながる印象的な体験やエピソードといった
“物語”を引用することで、聞き手に強く印象付けるものです。
(企業ではプレゼンをするときなどに、よく用いられています)
さぁ、あなたのほうれんそうにまつわるストーリーは、
どんなエピソードでしょう?
思いを馳せて、言葉で伝えてみて下さいね。
今回の講座では、実際にストーリーを棚卸しし、
お話しするワークを取り入れてみたいと考えております。
●役立つ場面・必要な場面を共有する
単に「ほうれんそう」といっても、
どんな場面であるとお互いにやりやすいのでしょうか?
保育の中では様々な場面がありますが、
新人さんにはイメージがしきれず、
見落としてしまうこともあるかもしれません。
「作業を終えたら、確認したいから、報告してね」
「画用紙がなくなったら、
次のものを買い足す必要があるから、連絡してね」
「保護者とのやり取りで判断に迷う場面があったら、
即答せずに相談してね」
~といったように、具体的に例を挙げて、
相手と共通の認識が持てるよう意識をして
コミュニケーションの土台を築きましょう。
また後輩さんの行動を見ていて、
「おや?」
「あれはどうなってるんだろう?」
~そんなふうに疑問を感じる場面、
あるのではないでしょうか。
そんなときは後になってから
「あの時、確認しておけばよかった・・・!」
~という残念な出来事になることが、往々にしてあります。
気になったときは、すかさず確認の声掛けをしましょう。
ほうれんそうは、双方向に。
確認は気付いた人が。
そういったコミュニケーションの積み重ねが、
スムーズな保育につながっていきます。
気長に、おおらかな気持ちで関わっていきたいですね。
明日は、保育士コミュニケーション講座。
ぜひ、お役立てください。
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以上となります。
松原美里への講演のご依頼は、
「お問い合わせ」より、承っております。