こんにちは、松原です。

12月16日(日)17:00~19:00は
保育士コミュニケーション講座
「理念と現場の架け橋をつなぐコミュニケーション」。

講座にちなんで、
「保育の理想と現実のギャップはなぜ起こる?」
というテーマで考えてみましょう。

ここには、
・入り口と現場の温度差
・生え抜きと中途採用者の温度差
・理念・教育を共有する機会の有無
~といったことがあるかもしれません。

離職の防止・園の一貫性・働きやすさなどにアンテナが立っている
主任さん・園長先生・意識の高いリーダーさんは、
「入職者の戸惑い」という視点で捉えてみてください。

*  *  *  *  *

「子どもの育ちを支えたい」
「親子の支援を通じて社会に貢献したい」
~そんな思いを持ち、ドキドキしながら
保育フェアなどで採用のブースを回る、求職者。

席に座っている採用窓口の人はとてもいい人で、
しっかりとした理念を語ってくれる。
子どもの写真を見せてくれたりして、保育への希望が見えてきた。

ここでなら、楽しく保育者人生がスタートできそう。

そう思ったのに・・・。

実際に一緒に働くのは、ブースにいた人のよさそうな人ではなく
配属先の園長先生や、現場の先生たち。

「あたたかな」とうたっていたのに、なんだかみんな、忙しそう。
表情もピリピリしている。

教えてもらいたいけど、
なんだか声を掛けにくいな・・・。

あれっ?

子どもの自主性を尊重するんじゃなかったの?

 

やさしい先生もいるけれど、
やらせる保育、回す保育、大きな声を出す保育・・・。
疑問に感じる先生に、何も言わない現場。

親子を・・・って、言っていたのに
実際には陰で保護者へのダメ出しばかり。

表に掲げていたことと、ちがいませんかーーー?

*  *  *  *  *

じつは、保育の現場には
・生え抜きでその園に育ってきた保育者
・他園を経験してきた保育者
~がいます。

<生え抜きの保育者>
園の教育の姿勢がしっかり浸透していれば
「理念」に基づいた子ども・保護者へのかかわり方が元となり
一貫性のある保育が行えます。

一方で、理念はあるけれどもあまり触れずに
なんとなく保育に入り、
日々に忙殺されてしまっている園も少なくありません。
そうすると、理念が「絵に描いた餅」になるわけです。

<他園を経験してきた保育者>
他園で保育をしてきた中での
文化や方針・在り方が体に浸透しています。

即戦力になると思われる一方で、
当たらな園のやり方を受け入れ、成長していく柔軟性がないと
「これまでの保育」を疑わず、
当たり前のようにルーティンで保育を進めていくことになります。

園として大切にしていきたい理念や方針・
教育についての考えがしっかりしている園は
折に触れてあり方を見つめ直す機会があるため
チームとしての「価値観」が醸成されて行きます。

一方で、待機児童対策のため、急激に増えていった園や
社会や時代の変化を受け入れがたい現場の場合。

入職者よりも指導者が年下で言いづらい関係性があったり、
指導が苦手な管理職の場合は
職員集団を園の方針に導くことが難しく
保育に一貫性が持ちにくくなります。

園内で在り方を見つめるような取り組みの機会があれば
お互いの多様性を受け入れながら
新たな保育のチームを創っていくことができますが、
そういった機会がない場合---

表に掲げている「理念」と、
実際に現場で行われている「保育」にギャップが生まれてしまいます。

ここに、入職者は 敏感なのです。

離職者を減らし、
保育への夢や希望をかなえてもらうためにも
「理念」と現場の一貫性は大切です。

そのために、どう捉え向き合っていけばいいのかを
今回の講座の中で見つけて行きましょう。

■日にち:2018年12月16日(日)
■時 間:17:00~19:00
■場 所:牛込柳町 フロンティアキッズ加賀町 4F子育て支援室
■料 金:5,000円

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