こんにちは、スタッフの山本です。

これまでお伝えしてきました保育士のための

 

「後輩に伝わる指導の仕方」

 

4つ目のポイントをご紹介していきますね。

4.出来ていることを認める

はじめは「長い目で見よう」

「少しずつ覚えて行ってもらえばいいや」

~と思っていても、

度重なる失敗自信のなさすぎる振る舞いに

「なんでこんなこともできないの?!」

……とストレスが募ってくる……。

そんなこと、あるのではないでしょうか。

クールダウンする意味で、

ちょっぴり視点を後輩目線にしてみましょう。

学校でたくさんの教科を学び、資格を取得してきたとはいえ

実際に現場に入ると全く話は別です。

「あんなに学んだことは一体何だったの?」

~というくらい、

クラスのまとめ方にしても書類にしても保護者対応にしても

“できない自分”に気がつき、

やる気や自信がガラガラと音をたてて崩れ落ちて行くのを感じたのは

私だけではないことと思います。

分からないことで注意されたり、

落ち込んでいると、小さなミスが重なってしまい

さらに自信を無くしていく……。

~と、負のスパイラルにはまりがちです。

 

そうすると周りが見えなくなり、

子どもへの関わりもあやしくなってくるのではないでしょうか。

後輩がそういう状態になっている時は、

気持を前向きに切り換えてもらうことが大切ですね。

まず、出来ていることを見つけて、言葉にしてあげましょう

えっ?

ダメダメすぎて、いいところが見えない?

はい。

そういう時は、「努力する姿勢」を褒めるのです。

●どんなに落ち込んでいても、

ちゃんと毎朝起きて出勤しているよね。

●自分なりのアイディアを出して、取り組もうとしているよね。

●緊張しているけど、一生懸命 絵本を読んでいたよね。

●子どもに笑顔でかかわろうとしているよね。

●今は形になっていないけれども、

見えない努力を重ねているよね。

●こうしたら上手くいかないっていうことを学んだよね。

失敗の分だけ、学びが多いんだよ。

「あたりまえ」のハードルを下げて、

0から「できていること探し」をたくさんしてあげるのです。

~これは、コーチングで言うところの“承認”です。

「いつも見ているよ。」

「こんなに頑張っている あなたなら、出来る。」

そんなメッセージをもらうことで、

こなごなになっていた自信の欠片を拾い集めて

「もう一回、チャレンジしてみよう!」

~そんな気持ちが湧いてくるのです。

空回りの状態から、心が上向きになってきた時が成長のチャンス

あせらず一歩ずつの成功体験を重ねさせてあげてくださいね。

力はありますから。

講座の中では、この“承認”を実際にワークでやっていきます。

感覚が分かると実際の場面でもチャレンジがしやすくなりますよ。
P.S

くれぐれも、心をこめて伝えてあげてくださいね。

棒読みにならないように!

次はこちら:ポイント5「怒りの技術」