受講生から頂いた質問にお答えしますシリーズ。

意識の高い主任さん・
コミュニケーション力が高く、意識も高い中堅の先生から、いただく質問です。
(こういったことに気が付ける方は、その後園内でも長用されます)

「園内のパイプ役として、出来ることはなんですか?」

ご自身がパイプ役である、という意識を持っていらっしゃることがまず素晴らしいことですね。
なぜなら、自分の仕事でいっぱいの人には見えない視点だからです。

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園全体を見回した時に、
自分が誰かとだれかの橋渡しをすることによって、
より良いコミュニケーション連携を図ることができる。

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~このことを、客観的に把握していらっしゃるからこそ、持つことができる視点です。

さて、その上で・・・
大切なのが、以下の5つではないでしょうか。

1.それぞれの視点に立つ

当事者・相手方・客観的な立場…それぞれによって見える真実が異なります。
誰か一人の言葉をうのみにせず、それぞれの目からどう映っているのかを知ることです。

2.寄り添う気持ち

批判的な気持ちを持ってかかわると、お相手にももれなく、伝わってしまいます。
それが伝わった瞬間、その方からシャッターを下ろされ、前に進めなくなることがあります。
良い悪いの判断ではなく、まずは感じていることを受け止め、理解しようと努めます。

3.相手の分かりやすい言葉で伝えられること

自分にとっての真実に固執せず、なるべくフラットに。
その方が反応を示しやすい言葉(話しながら、探ります)でお伝えをしていくことが大切です。

4.感情を横に置き、大切なポイントのみを握ること

今回のやり取りで、肝となるのはどこなのか---について、
客観的な「タカの視点」から探っていきます。
やり取りの中で当事者間の感情からぶれそうになることがあっても、
話を戻せるように握っておきましょう。

5.共に考え、双方にとって意味があることを見出せる関係性

関わる人の感情が揺れたり、問題意識が表面化するということは
それぞれにとっての「ねがい」や「困ること」が潜んでいます。
どうすれば「困っていること」が減り、「ねがい」が形になるか
・・・その辺を共に考え、見つけて行くための「語り合い」ができる関係性が大切です。

~そのために必要なのは、広い視野とゴール意識です。

・園に今、何が起こっているのか?
・この出来事がサインとして教えてくれている大切なターニングポイントは?

~この点を見極める目を養うことが、
さまざまな人とつながりながらかけ橋を架け、導く
パイプ役となる人にとっての大事な課題となるでしょう。