こんにちは、松原美里です。
新入職職員に対してのビジネスマナー研修を担当させていただきま
新人さんとのやり取りといえば…
施設長をしていた時、
「えっ、どうして? ふつうそれはわかるでしょ!」
~と驚いたことがいろいろあり。
ああ、これは自分たちは経験の中で「当たり前」になり、
「暗黙の了解」になっていることだったんだな、
と気が付くことがたくさんありました。
中堅・ベテランが
「先生、聞いてください!」
~と、わなわなしながらドアを開け、
戸惑いを吐露する場面もよくありました。
たとえば・・・
とても温かいご家庭で育ってきた、はつらつとした先生であっても
園にといただいた菓子折りを
「美味しそう~!いっただっきまーす!!」
~と、自分だけで開けて食べ始めてしまうなど。
この場合は、
「この菓子折りは、園の皆さんでどうぞ」といただいたもので
みんなのものなので、あなただけが食べるのではなく
みんな(職員チーム)に声をかけて、一緒に開けて食べるものなんだよ」
と“当たり前の前提”をお話することもよくありました。
つまり、経験がないことは、分からないのだということです。
今回の例でいうと、おそらく
お家にいると 外部から家族にいただいたものは
「自分=家族」のもの。
誰が開けたって、かまいませんよね。
ましてや学生時代に一人暮らしだと、
自分がいただいたものは、自分のモノです。
つまり---自分(たち)以外の他者と一緒に
社会生活を行っていく上での配慮を知らなかったのです。
知らなかったであろう
客観性・社会性、相手がその行為をどう感じるのか…
といった視点が社会人一年目の
特に、四月からは「先生」として人と接していく方たちに
育んでいくポイントなのではないでしょうか。
そんなことを踏まえて、今回は
・ほうれんそうの意義や見極め
・状況ごとの電話のやり取り
・来客対応3つのケース
~などをロールプレイで織り交ぜながら
現場に適応しやすいように、自信をつけて行ってもらえるように
プログラムを組んでみました。
もしもあなたの職場で新人さんが
「えっ!?」と思うような行動をしたら・・・
それは、「体験したことがなかった」のかもしれません。
やってしまったことは、仕方がありません(笑)
そっと、いい笑顔でフォローに入ってあげてください。
そして、後で
「今のは、こういうことなんだよ。
今度から、こうしようね」
とお話をして、視野を広げて行ってあげてください。
くれぐれも、
「こんなことも知らないの!?」
~と、鼻息を荒くしないように。
ストレスが溜まります。
残念な展開だと、自信を失った新人さんが辞めて行ってしまうこともあります。
「知らなかったこと」
「経験のないこと」
~を一つ一つ体験をして、成長していけるように。
新人さんが社会人としての経験値を、一つずつ積み重ねる
あなたが一番のサポーターになってあげてくださいね。
きっと、忘れたころに 新人さんは素敵な先生となり、
次の後輩さんへと
あなたがしてくれた指導をしてあげられるようになるでしょう。
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