こんにちは、スタッフの山本です。
本日も松原の記事をご紹介します。
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こんにちは。
保育士コミュニケーション講座 講師の松原美里です。
「後輩が自分で動けるようになるための指導コーチング」
について、お伝えします。
今回は育成の土台を耕す
「自信を深める承認 」をお届けします。
●自信を深める承認
「あれもできてない、この間伝えたあれは?」
「仕事が遅い」
「一度では仕上がらない、何度も手直しが必要」
「伝えたことをメモしない」
「余裕がなくて、ミスが多い」
~などなど、後輩さんの
“できていないこと”が目につきませんか?
指導をする側からすると、
「何回教えたら、分かるのよ」
「成長が見られない」
~と、もどかしさに駆られることが
たびたびあるのではないでしょうか。
ですが、欠点を本人に指摘し続けるうちに
何が起こるかというと・・・
「自分は何をやってもダメなんだ・・・。」
と、自信を失ったり。
「また言われてしまった・・・。」
「がんばったのに、結局言われてしまうんだな」
~と、セルフイメージが下がり、
本人のモチベーションが低下します。
指導する側の目的は、「仕事が前に進むこと」。
けれども、本人のモチベーションが下がると・・・
結果的に、業務が悪循環のスパイラルに陥ります。
それが保育や子どもにも影響してくることも
あるかもしれません。
指導をしているはずが、結果的に悪循環に陥ってしまう。
はたまた、心が折れて
園に来なくなってしまう事例も、耳にします。
そうならないためにも、心の土台を整え直す意味で
結果にはつながらずとも
本人ががんばっていること・姿勢・出来る様になってきたことなどを認める
適度な“承認”が必要です。
-欠点が目についても、まずは承認を
承認とは、存在を認めること。
★「無条件の承認」
★「条件付けの承認」
・・・という、2つの承認があります。
★条件付けの承認は、「○○ができた」ことが前提になりますので、
ここでいうと・・・
仕事ができた後に「よくやったね」などと掛ける言葉に当たります。
ただ、これは育成者の期待値に届かないと
「できてない」となってしまいますので、
おススメは無条件の承認の方です。
★無条件の承認は、ふだんの何気ない
「おはよう」といった挨拶や、笑顔。
「何ができても、できなくても、
あなたはここにいる価値がある存在ですよ」というサインなど。
承認は、心の栄養になります。
たとえ、思ったような結果につながらなくても、
努力をしている姿勢を認めていることを
まずは声に出して伝えましょう。
-正しさよりも承認が、安全安心の信頼関係を作る
仕事の中で正しいこと、というと
「教えたんだから、できるはず」
「ふつう、こういう時はこうするよね」
「考えたら、分かるでしょう?!」
~といった、自分の中の“当たり前”のこと。
保育士として日常を回している人は、当たり前のように
子どもを見ながら記録を書いて保護者対応をして、行事を形にして
子どもにかかわる園内の係り分担を遂行していく・・・。
~ということが、当たり前のようにできている状態を
「ふつう」のラインと定めていることと思います。
でも、ちょっと待って。
自分たちの道のりを振り返ると、
最初からできていたわけではないのです。
なかなかうまくいかなくて、
試行錯誤をした時間もあったはず。
理屈としては「正しく」ても、
成長は理屈とは別物です。
私たちは、
子どもには大らかな目で関われるのですが・・・
後輩や指導対象者へは“期待”が大きいあまり、
当人の今の器や力量とかけ離れてしまい
“プレッシャー”となってしまうことがあるのです。
「自分はここにいていいのかな?」
「できない自分の居場所は、ここにはない・・・。」
「叱られてばっかりで・・・他の人のほうがいいのでは?」
~と不安が大きくなると、
呼吸が浅くなり、不信感が高まったり。
時にはそれが身体的な症状として
あらわれてくることもあります。
そうならないためにも、
まずは安全安心の信頼関係を作り、
持っている力を投入できる環境を整えてあげること。
日常の中での何気ない“承認の声掛け”が、大事なのです。
-自信をつけ、モチベーションが高まる
日ごろの会話の中で、
きついこと・厳しいことを伝えなくてはならない場面も
たくさんあるでしょう。
そんなときは、メリハリをつけて 意識的に
「おはよう」
「おつかれさま」
「愛されキャラだよね」
「手遊び、上手だよね
子どもたち、キラキラした目で手遊びしているよ」
「先生の優しいところ、すごくいいよね」
「記録の書き方、上手になったね」
「なかなかうまくいかないかもしれないけど、
がんばっているのは分かっているからね。もう一息、頑張ろうね」
~というように、
心が温かくなるような承認の言葉かけをしていきましょう。
本人は気付いていない成長を振り返る機会にもなりますし、
声掛けによって、安心感から意欲が湧いてきます。
ぜひ、育てたい相手には「承認の声掛け」、意識してみて下さいね。
今回の講座では、
頭ではわかるけど、実際には行うのが難しい“承認”を
ワークを通じて体得していく時間があります。
気になる方、ぜひ講座でのワークをお役立てください!
(2014.10.19の記事)
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以上となります。
ご参考になれば幸いです。