こんにちは、スタッフのヤマモトです。
代表・松原美里の記事を紹介します。
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(2013年9月27日記事)
保育士コミュニケーション講座
~を、ベスタネットさんにて開催いたしました。
当日は、コミュニケーション講座に出て
「職場でやり取りがスムーズになったんです!」
と素敵な笑顔でご報告くださった先生、
若手の育成に一生懸命なベテランの先生とともに
ざっくばらんなトークを交えて 講座を進めて行きました。
以下、レジュメに沿ってご紹介します。
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1.保育現場 育成の課題
・後輩育成 ~ 「見て、盗め」は通用しない?!
・保育士のマネンジメント・モチベーションUP
・フォロー不足による、途中退職の防止
2.現場に有効な育成の方法
・模 倣: 従来のやり方。
自発的に気づきを得て、行動を獲得していく。
・ティーチング:教えることが主流。
( 早番遅番の流れ・指導案の書き方・
リーダーの役割・子育て支援の在り方…etc )
・コーチング :共感・質問・承認・待つことによって
自分の中にある答えを引し、行動学習とつなげていく。
~ティーチングの後は、コーチングが有効
★「見て、盗め」が機能しない理由
~成長段階における周囲とのコミュニケーション経験の減少
⇒職場で経験値を育てる視点
★指導する側としては「成果」から求めがちだが、
マズローの五段階欲求説を、
社会人になってからの成長になぞらえて考える。
⇒ ①生理的 ②安全 ③自我 ④所属 ⑤自己実現(成果)
3.相談~報連相が機能するとき
・やらされ感ではなく、目的意識を持ったとき
・自分ごとになったとき
・チーム意識が芽生えたとき
4.モチベーションを引き出すコーチング
コーチングとは?
対話によって自発性を引き出す、人材育成に有効な手法。
馬車が人を目的地まで運ぶことに由来し、コーチングを受ける人(クライアント)
を目的達成へと導くことを指す。大前提は、「相手の中に、答えがある」
●質問で可能性を広げる
人は意識上に上っているものが2%。98%は無意識と言われている。
→質問によって、無意識を意識化する
「なにが分かった?」
(教えた後の振り返りによって、伝わった内容を確認)
「どんなかんじ?」
(相手の内側で起こったことに焦点を当てる)
「何が起こったの?」
(その時の状況を、本人の目線で話してもらう)
「学んだことは?」
(体験したことから学習する機会を作る)
「まず、何からやってみる?」
(次の自発的な行動を引き出す)
「何を大切にしているの?」
(譲れない価値観を探る)
5.指導に役立つ伝え方
●黄金ルール
①指導をする際 → ( )+ ( )+ ( )
ただ一方的に伝えるのではなく、
相手にとって良いこと・行動の意味を言語化することで
視野が広がり、アクションへのハードルが下がる。
EX) あなたの後輩は時間にルーズで、遅刻が目立ちます。
どう伝えるとよいでしょうか?
② 提案をする際 → ( )+( )+( )
相手のことを普段からよく見ておき、
良いところ・可能性・得意なことに依頼要件とかけることで自信とやる気を引き出す
→ 未来へと思いを馳せることで、自分が達成しているイメージを持てる
EX)新年度の行事が始まるにあたり、
後輩にリーダーとして動いてほしいと思っています。
どう伝えるとよいでしょうか?
●ストーリーで語る
物語で引き出す
・後輩から見ると、先輩は「雲の上の人」。
~その先輩にも苦労した過去があると知ることで、希望が感じられる。
・あくまで「参考になれば」のスタンス。
相手がピンと来なければ、手放していい。
・目の前の現状を離れ、客観的に物事をとらえるきっかけとなる
・自分の体験談を材料にする(苦労したこと・そこからの気づきなど)
⇒当時の気持ちを振り返り、
語れることや伝えられることがあると気付くことで
現在の自分の自信になる。
<あなたの物語を書き出しましょう!>
●新人時代の悩み→解決するまでの葛藤、気づき
●子どもに対応していて困ったこと
●思うように動けず、もどかしい思いをしたこと
●言葉でうまく伝えられず、困ったこと
●連携がうまくはかれず、困ったこと→学び
<まとめ・印象に残ったこと>
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上げていただいた事例をひも解きながら、
葛藤と試行錯誤の道のりを、整理していきました。
一人で背負いこむと辛くなることもありますが、
一緒に考え、うまく行っていることや次の一歩を棚卸したり
フィードバックされることによって
新たな風が入り、良いサイクルが回り始めることもあります。
終了後の懇親会でも、笑いを交えつつ盛り上がりました!
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