こんにちは、スタッフの山本です。
本日も松原の記事をご紹介します。
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(2014年12月5日記事)
こんにちは、保育士コミュニケーション講座
講師の松原美里です。
前回の記事では、
「急がば回れ!伝わりやすい話し方のコツは
“相手の視点を知る”こと」
~について、お伝えしました。
それを踏まえて、今回は少し視点を広げて
“相手が受け入れやすい伝え方”について考えてみましょう。
【自分の言いたいことを言うのはNG!】
相手に話をする---となると、
「いつもはなかなか言えなかったことを
勇気を出して伝えてみよう!」
~そう思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
けれども・・・自分の言いたいことを言ったとしても、
相手に「NO」といわれたり、
スルーをされては、それまでです。
人は、
・自分に関係がないと感じること
・自分に分が悪いと感じること
・めんどうなこと
・手間がかかりそうなこと
・ややこしいこと
~などには、耳をふさぐ傾向があります。
自分自身を考えても、そうではないでしょうか?
たとえ、相手が勇気を出して“真実”を伝えたとしても、
相手にとって分が悪いことは、
その先につながりにくいのです。
【相手にとって、意味があることは何か?】
逆に人は、
自分にとってうれしいこと・良いことを、
伝えてくれる・してくれる人に対しては
安心感や信頼感・好意を持ちます。
ではここで、
相手の視点に立って考えてみましょう。
相手にとって「良いこと」
「意味があること」---
嬉しいこと・楽しいこと・メリットは
どんなことがあるでしょうか?
・仕事が楽になる
・経験値が増える
・自分の幅が広がる
・アイディアを生かすことが出来る
・節約になる
・保育が楽しくなる
・時間が短縮になる
・運営の足しになる費用が入る
(保育は結構、ギリギリで運営している現状があります)
~などなど、
いろいろあるのではないでしょうか。
まずは相手の視点に立って、紙に書き出してみましょう。
【双方(みんな)にとって良い状態とは?】
さてここまで、相手の視点に立っての
「良いこと」「意味があること」を考えていただきました。
それを踏まえた上で、今度は
「双方(みんな)にとって良い状態」
をイメージしてみましょう。
それはどんな状態でしょうか?
たとえば、「現場のことを考えていません」と
園長先生にモノ申して笑って流された
私の事例で言いますと・・・。
当時、私が気になっていたのは
一時保護の子どもがどんどん入ってくるけれども、
在園児がそれに動揺して、
気持ちが揺れてしまっている・・・という状態でした。
一時保護が大事なことは、分かっていたんです。
理想としては、
・在園児が、安心して生活ができるような
メンタル面のフォローができる状態。
・一時保護の子どもが、不安を解消して過ごせるような環境。
~この二つが満たされるような状況を、
園長先生と一緒に考えたかったのです。
ですが、当時の私にはここは見えていませんでした。
これがないと、言われた方は
「自分がしていることを批判されている」と感じて
心の扉を閉ざしてしまうかもしれません。
みなさんにとっての
理想の状態はどんな状態でしょうか?
できれば、双方にとって良い状態を
思い描いてみましょう。
リアルにイメージできるほど、
その後の頭の整理がラクになります。
まずは立ち止まって、書き出してみてくださいね。
みんなにとって良い状態をイメージできましたか
そのうえで、次の展開に移りましょう。
【解決提案は“相談”“リクエスト”で!】
双方にとって良い状態をイメージすることで、
相手にとって「良いこと」「意味があること」が
見えてきたのではないでしょうか。
ここからが大切なところなのですが、
相手に伝える時には
“相談”“リクエスト”という形がおススメです。
後輩や部下(年上の人・他園で経験がある人・
気の強い人・自信家の人など)に対しては相手を立てることになり、
相手も悪い気はしません。
これは、先日文京区でおこなった
中堅保育士さん向けの研修でも
「なるほど、こう伝えればいいんですね」と好評でした。
実際に私も、
・部下として、上司(理事長)へ。
・利害が一致しないように見える立場の方へ
・年上の部下へ
・地雷がどこにあるか用心したい相手へ
・講座の内容を受講生に伝える時
~など、とても重宝している伝え方です。
今回の講座の中では、
実際に文章を整理するワークを用意しています
取り組んで、コツをつかんで下さいね。
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以上となります。
本内容の実践ワークをご希望の方、
松原美里への講演のご依頼は、
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