「あんなに教えたのに、自分でやろうとしない

あの労力はなんだったの?
忙しい中で、あの時間を返して!!」

~そんな心の叫びもあるのではないでしょうか。

そうですよね。忙しい中、時間を取って
自分が学んできたことをすべて注ぎ込むつもりで
あんなにも丁寧に教えたのに・・・。

ですが、相手の立場に立って考えてみると---
考えられることが二つあります。

1.後輩さんは置いてけぼりではありませんか?

もしかしたらあなたは100伝えたつもりでも、
後輩さんは0しか器を持っていないかもしれません。

まずは、その10に入るものが何なのか?
知ることから始めていきましょう。

育成側にも
「自分の思いだけではなく、相手と足並みをそろえて進んでいく」
という学びがあるのではないでしょうか。

・伝えながら、相手の表情を見る
~考えている様子や、目が泳いでいる様子などが見られたら、
おそらく心の中で何かが起こってるのでしょう。

・「どうですか?」と、相手の理解や気になっていることを
ときどき確認をしながら、前に進んでいけるといいですね。

2.失敗を恐れすぎていませんか?

保育者不足、時間がない、余裕がない---
そんな毎日の中にあって、つい
「ちゃんとやってよ」オーラが
にじみ出てしまっていることはありませんか?

この雰囲気は・・・
後輩さんからすると、プレッシャーになります。

教えてはくれたけど…自信がない。
まだ不安がある。

~先輩がやってくれるからいいかな。
~やって失敗するくらいなら、
まだ様子を見ておこうかな・・・。

そんな、しり込みしてしまうような、
「失敗を恐れる」という不安な気持ちを
最近の新人さんから感じることがあります。

けれども、失敗は学びのチャンス。
私たちも何度も痛い失敗をして、
その積み重ねの上に今があるのではないでしょうか。

「やってみて、どうだった?」
「何を学んだ?」
「次からどうする?」
~と、本人の成長の機会として寄り添ってみてください。

いつの日か、逆に 助けてもらう日が来るかもしれません。

あなたの理想とするペースとは違うかもしれませんが、
後輩さんなりの進歩を、応援していってくださいね。