東京都のオンラインキャリアアップ研修を担当させていただきました♪
1日目
保育者と保護者との感覚のちがいにあらためて気付かされる場面あり、
個人としての目線と集団生活の感覚への戸惑いに思いを馳せることも。
保育者から保護者におすそ分けできそうな子育ての小ワザについては、
・なかなか食べられない子の量は、はじめは少なくしておく。
・時計の表記を指して、~アナログ時計
・乳児は、どう「気持ちを持って行くか」~〇〇ができたら、シールを張ろうね。
・自信と達成感
のためにゆったりした服を。
・配信のドキュメンテーションによって、見る時間の幅ができた
順序だてて、時計の針を見ながら 伝えていくと見通しを思って、ゴール設定を
〜などなど、盛りだくさんな声が上がっておりました。
明日は、二日目 地域の子育て支援です。
2日目
地域の資源や活用できそうな事業に思いを馳せ、親御さんたちの本当の心のニーズとどうつなげていくのか…?
まずは、表面的なやり取りの裏側にある「願い」や「困り感」「Help」を読み取ることから。
私自身も体験した衝撃的なエピソードを入り口に、
みなさんの身近な保護者のニーズに思いを馳せていくこととなりました。
こちらは いつもの視点とちがうため、ブレイクアウトルームでも苦戦していた模様。
一方で、保育者の心の自己管理の面では
「親御さんの何気ない嫌味が頭に残り、気持ちを保てなくなることがある」という言葉も。
子どものためにいい状態でいられるためにも、自分や仲間の心のケアを大切にしていきたいですね。
気持ちを持て余してしまったり、
甘えが出てしまうと何気ないコミュニケーションの中に嫌味をお互いに混入してしまうことがありますが…
言われた相手は、覚えているもの。
お互いの豊かな関係性のためにも、ここは人間として成長したいところです。
3日目
今回は「虐待」がテーマということで
「なかなかそういったケースはないので、ピンとこない…。」
~という人もいれば、
DVのケース、包丁事件、ビンタの跡、シャワーは園で、おうちでご飯食べられていない…?
不適切な保育、親御さんが出歩いて子どもが夜間徘徊…などなど、
「えっ、もしかして身近に!?」とドキッとするようなケースもたくさん出てきて
ブレイクアウトルームでのシェアは、お互いにとって大変意義深い時間となったようです。
1日目、2日目と 保護者の困り感・地域・ニーズ…と辿ってきたことが自分事になり
「なんとかしてあげたい」と計画策定に熱がこもったのが、
11年前の大阪二児置き去り事件を題材にした「つみびと」を事例で上げてからでした。
「事件だけ見ると、ひどい親。でも背景を知ると…助けてあげたかった。」
「このループから抜け出るには?」
「本質的な解決は、保護者の自立。」
「声かけすることから第一歩が始まる」
~などなど、熱い声が聞かれてジーンとしました。
保護者支援の最前線は、保育現場です。
何気なくしているいつものかかわりの延長線上に、
じつは困っている人・助けてもらっているたくさんの人がいることを
保育者が誇りに感じられるような機会でありますように。
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