こんにちは。スタッフの山本です。
本日も松原の過去記事をご紹介します。
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(2014年9月10日記事)
こんにちは、保育士コミュニケーション講座
講師の松原美里です。
今回は
「模倣・ティーチング・コーチング・・・すべての合わせ技が、現場では大切」
~から、「模倣」と「ティーチング」について、お届けします。
園での育成・指導のお悩み解消のきっかけ、見つけていって下さいね。
さて、従来の保育の世界では「見て覚える」が、基本でした。
これは、
『先輩がしていることを見て、模倣(真似)し、モノにする』
ということです。
模倣とは・・・
「目の前で繰り広げられている物事を自発的に認識し、
何が大切なのかなにが必要なのかといった
問題意識目的意識・課題意識を持ってポイントを理解し、
自分にとって必要な能力を身に着けるべく、試行錯誤を繰り返す状態」
のことです。
これ、一言でいうと簡単ですが・・・
じつは、ものすごくハードルが高いことですね(笑)。
●模倣~従来の「見て覚える」もアンテナ次第
ハードルが高い・・・という理由は
人は、同じように生きて同じ空間にいても、
「見ようと思ったものしか、見えていない」
「聞こうと思ったものしか、聞こえない」
~ようにできているからです。
たとえ、目の前に
・素晴らしい保育の視点を持ち
・子どもへのかかわり方が愛情にあふれていて
・前後を見通した時間配分が絶妙にできて
・子どもの心をくすぐり、上手に気持ちの切り替えができる
・たくさんの手遊びレパートリーを持っていて
・大人数を上手にまとめ、促す力を持っている
~先輩がいたとして、
一緒に組んでいる人が
「この先輩、すごい」と気づかなければ・・・。
「どうしてこんなことができるんだろう?!」
と問題意識を持って観察をしなければ・・・
「自分もやってみよう!!」
とチャレンジをし、力量の差を実感しなければ・・・
「どうしたらできるようになるんだろう?」
と試行錯誤をしなければ・・・
永遠に成長にはつながらない――――
つまりは、本人の“意識”と“アンテナ”次第なのです。
では、意識が低く、アンテナが立っていない人が
「動ける」ようになるためには、
やはり一から十まで「教える」必要があるのでしょうか?
●ティーチングが機能するのは最初と、答えを求めている時
「教える」こと=ティーチングは、
最初の段階:右も左も分からない人には有効です。
まず、園に関して・保育に関しての『大前提』となる
基礎知識を蓄積していくためには
知識を吸収する段階が必要なので、「ティーチング」が重要です。
マニュアルでの知識・
現場でのOJT(直接指導)などがそれに当たります。
ですが、「教えてもらえる」のが当たり前になると・・・
「教えてもらえない時には、やらなくていい時だと思った」
「声が掛からないから、分からなかった」
~というように、人は、考えなくなるのです。
目指すのは、
「自分で考え」
「状況を見極め」
「判断」し
「行動」することが
スムーズにできる状態になること。
そのためには・・・コーチングが有効です。
今回の講座では、
●保育現場の育成課題と現状
・「見て覚える」は機能しない?!
・多様性あふれる保育現場
・マニュアルが活用できる人・できない人
~それぞれに合わせた育成が必要
●模倣・ティーチング・コーチング
・模倣~従来の「見て覚える」もアンテナ次第
・ティーチングが機能するのは最初と、答えを求めている時
・コーチングで「体験から学ぶ」「気づき力を高める」
~すべての合わせ技が、現場では大切
●“ほうれんそう”が機能するために
・基本となるのは信頼関係
・目的のための前提を言語化する
・役立つ場面・必要な場面を共有する
●指導に役立つ、受け入れやすい伝え方
・「自分のためになる」ことが明確に伝わること
・指導側の意図を、思いの部分から共有する
・共に自分を更新していく
~といった流れに沿って、
現場で実際に活かせるかかわり方をワークを交えて体験し、
現場に持ち帰る筋肉を鍛える時間にします。
ぜひ、お役立てください。
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いかがでしたでしょうか。
ご参考になればと思います。