こんにちは、松原です。
10月8日(木)は事業構築研究会
「あなたの強みを生かすための”ポジショニング”という発想」です。
「いいことやってるよね」
「それ、大事だよね」とは言われるものの
実際に事業としてお金が発生するようなやり取りをしていくとなると
必要としている人に気が付いてもらうことはできず、
やきもきすることがあるのではないでしょうか。
たとえば、私は最初 子どもが幸せに成長できるために
保護者や保育者に対しての「コーチング」を
事業として進めていきたいと考えていました。
~とはいえ、コーチングと一言で言っても幅が広く、よく
「なんのコーチング?」
「なにしてくれるんですか?」
「受けたらどうなるんですか?」
・・・と尋ねてはいただくものの
当時は自分目線で物事を捉えていたので
自分がやりたいこと・その気持ちを伝えることはできても
「で?」という相手が最も知りたい内容について
腑に落ちるような言葉を与える(言い当てる)ことができませんでした。
まさに、「思いはあるんだけど・・・空回りで前に進まない」
という状態でした。
事業構築の勉強をしていく上で何度も何度も痛感したのは、
圧倒的な他者目線の欠如でした。
大切なのは、「必要としている人からどう見えるか?」という客観的な視点です。
より説得力があり、なるほど!と思えるほどに
「では、あなたにお願いしたいです」
「じつは・・・」という本音を聞くことができる状態につながっていきます。
「なるほど」と腑に落ちるための、自分の立ち位置が “ポジショニング”。
「なぜ、あなたがそれをするのですか?」
~つまり、人様にお役に立てるための、
自分の強みを生かす立ち位置のことです。
自分は今、どんなところに立っているのか。
競合と考えられる人たちの中で、なにが特徴的なのか?
自分だからこそできることは、何なのか?
これらは、誰かが教えてくれるといいのですがなかなかそういう場も少ないですね。
私自身は、自分で考えて名乗り、
名刺交換や交流会・自己紹介をしながらお話をする中で
「もしかして、これが私にとってのポジショニングなのではないか」
というものをに見つけていきました。
結果的に・・・
保育園・児童養護施設の職員を経て施設長を体験させていただく葛藤の中で、
コーチングや心理学・システム思考などの学びに支えられ
人と生かし合う喜びを体験させていただき
9000人あまりの研修を通して
保育者の声から創るプログラムとして研修提案・講師をさせていただく
~という形で、ご依頼をいただくようになりました。
今回の事業構築研究会では、
強み・ポジショニングの概念とともに
それぞれの方の魅力が生きるポジショニングを一緒に考えていきたいと思います。
<当日の内容>
●ポジショニング
・市場における相対的位置
・心の財布・強味/弱み
・機能的・感情的ベネフィットによるポジショニング
・コミュニケーションの重要性
・KBF(Key buying factor)の重要性
・ポジショニング・マップ
・強み構築のためのヒント:
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■事業構築研究会 詳細はこちら
<当日のご報告>
同業者間でのちがいを価値として生かしていくためにも、
大切なことに、「自分たちのもたらしている価値は、どの位置にあるのか」ということがあるのではないでしょうか。
たとえば・・・私は研修講師をしている中で、
「受講者が主役のファシリテーション型研修をもたらす松原美里」という自己認識でお仕事をしていました。
講師を始めた当初、「自分の色を出した方がいい」
「個性が強い方が印象に残り、ファンが増える」と助言をいただきましたが、
自分では持ち味というのはわからないもので。
やりながら受講者の声から
「先生のなりきり役者ぶりが素晴らしい」
「創り出す場の独特の雰囲気が癖になる」
「話の仕方・振る舞いがいい」
とフィードバックをいただくようになりました。
が、自分では「ふーん、そう思ってくださったんだ~。」と、受け流しておりました。
そうなのか!と意識したのは実は先月で、
2年余りご一緒いただいている研修担当さんと
WITHコロナのこれからの研修ブラッシュアップを試行錯誤する中で
「実際のところ、三蜜対策で制約の多い中、ワークが中心の講師は厳しい。
先生は落語が好きなこともあり、ネタに磨きをかけていくタイプの方なので、
シェアをところどころに挟むとしても、たとえば5時間聴かせても“聞きたい”と思えるくらいまで技を磨いてみませんか?」
と提案をいただいたことで、
「えっ、私って無色透明系じゃなかったんだ!」と気が付き。
集中的に歴代の落語家さんの動画を聞いて言ってみるセルフトレーニングの開始とともに、
自己認識の中のポジショニングマップの位置づけを修正したのでした。
最初から狙っていく、というのはとてもとてもできませんが(自己認識と他者評価は別なので)、
やりながら気が付き、強化していくことはできるかもしれません。
そんなところから、保育園の見学に足を運んでいる保護者目線での園のポジショニングの軸の認識と、
園側の大切にしたい・見てほしい保育の軸が意外とずれていることが発覚したり。
・・・そもそもの前提がちがうので、理解してもらい、同じ目線で景色を見るための、
KBFを言語化していくコミュニケーションを大切にしていく必要があることなど、
実際にある地域の保育施設にフォーカスを当ててポジショニングの軸を考えてみるなど、
例に挙げながら話すことで脳内の整理にもなり、大いに盛り上がるひとときとなりました。
学び直しを通して自分たちの事業を見つめることで、再発見とできることが見つかっていきますね~。