こんにちは、松原です。
後輩さんの指導をしていると
もどかしい気持ちになり、つい
「自分でやった方が早い」と感じる場面も
ちらほらあるのではないでしょうか。
たとえば・・・
1.子どもを見ていてもらったほうがいい
声を掛けて一緒にやった方がいいんだろうな、と感じる場面であっても
・子どもを見ていてもらわないと回らない
・教えるために人が抜けるわけにはいかない
~といった理由から、結局は自分でやってしまい・・・
リーダーさんが一人でひょいひょい動いて
後輩さんは子どもとかかわっているだけ、になってしまう。
けれども、結局教えるよりも時間もかからず、
保育もなんとか回るから、しょうがないかと思ってしまう。
こんな状況、ありませんか?
2.「あれ、やっておいたから」・・・そして脱力
本当は、自分がやる前に気づいてほしいなぁ。
自分たちの時は、先輩の動きをよく見て、
「私がやります」と率先して替わってやりながら
自分の仕事をしたのに・・・
この子、気づけないなぁ。
~そんなもやっとした思いを抱えつつ、
自分でやった方が早いから、やってしまう。
すべてが終わってから、
「あれ、やっておいたから。」と
気付いてほしかったな、という思いを込めて
声を掛けたけれど、よく分かっていないのか
「ありがとうございました!」と無邪気な笑顔。
いやいや、ちがうから。
あなたが自分で気づいて動けるために、
「こういうことをやる時間なんだよ」
というつもりで声を掛けたのに・・・。
はぁ。なんか、もう やる気がなくなっちゃう。
自分でやった方が早いな~。
3.教えたのに、いつまでたっても自分で動かない
「教えよう」という気持ちはあり、
わざわざ時間を取って、分かるように話をしたのに。
あの時は「わかりました」って言ったのに。
全然動かないじゃん!ヤル気あるの?
言われないと、いちいち指示を出さないとできないの?
ホント、教える気なくなるわ~。。
* * * * *
~これらは、私が実際に体験した気持ちであり、
部下や、各地の育成にもどかしさを感じる保育者と
お話をしている中でも出てくる、共通の感覚です。
ですが・・・実は、振り返ると私自身も
かなり「ダメダメ」な新人でした。
↑思えば、上記のことを、先輩側から言われていました。
「自分でやった方が早い」からといって、
このままご自身で後輩さんの分のお仕事を背負っていくのでしょうか?
それでは、いつまでたってもこの状況は変わりません。
あなたの「大変さ」も続いていくのではないでしょうか。
人は早々、都合よく成長してはくれません。
後輩さんはすぐには変わりません。
けれども、その人なりのペースで、
その人なりの個性を生かして階段を上っていくことでしょう。
たとえば、
1.については
やむを得ないとは思いますが、別で時間を取って振り返りをし
全体の視点の共有ややってほしいこと・
動きを理解してもらえるといいです
2.については
こちらの期待していることは、
言葉にしないと伝わらないことも多くあります。
イライラする時間を省エネするためにも、
チームとして動くための役割分担や
ご自身の捉えている「認識」の部分を後輩さんに
「もしかしたら、知らないのかもしれない」
というスタンスでフラットにお話ししていけるといいですね。
3.については
もしかすると、お話し下さった内容と
後輩さんが受け取った内容に、少しずれがあるのかもしれません。
振り返りと一緒に、
・何が「分かっている」のか?
・なにか戸惑うことはないか?
イライラを一旦冷蔵庫に入れて、語り合ってみてはいかがでしょうか。
大切なのは、
= = = = =
思い通りにならない〝もどかしさ”を引き受ける覚悟をして
「自分でやる」という意識から
「育てる」という意識に切り換え、腹を据えること。
そして、少しずつできることを増やしていけるように
仕組みを創っていくことです。
= = = = =
9月9日の育成をテーマにしたコミュニケーション講座では、
そのための視点やかかわり方について
ワークを交えて明日からできる一歩を見つけて行きます。
ぜひ、お役立て下さい。
次回は、育成側の視点と
育成の対象者である後輩さんの
視点のギャップについて考えてみましょう。