こんにちは、松原美里です。

このような記事を見つけました。

「職場の環境は保育士の継続に影響が高い。
―保育者ケアからみる保育士の仕事に対するモチベーションと要因関係―」

*調査元がリクルートさんなので、
おそらく 多くの求人依頼をいただく中で
「どうしてこんなに保育士が定着しないのか?」
「定着する園と、しない園。何が違うんだろうか?」
「園に定着させていくためには・・・?」

~といった視点でアンケートを取られたのではないでしょうか。

なかなか鋭い!

調査の中で、保育の仕事を今後も続けていきたいと考えている人の要因が、

・子どもと過ごす時間が充実している
・保育士としての将来像がイメージできている
・園運営の納得感/園・施設の理念や方針に共感できる
・社会への貢献感~仕事を通じて社会に貢献できている

~といったことが上がってきたとのこと。

これらのことは、私も採用で悩んでいた時期にいろいろ模索をする中で
現場から上がってきた声とも一致する部分が多くあります。

「先生、どうしてそんなに遠い未来のことばっかり言うんですか。
子どもたちは“今”を生きているんですよ。
私たちは、子どもと “今” 保育がしたくて、ここに居るのに・・・。」

経営方針や社会のニーズ・社会に貢献することなど
母体の存在意義・経営のことを考えれば考えるほど、現場が置いてけぼりになる傾向にあります。

けれども、保育を実践するのは、現場の保育者たち。

保育者がここに自分の居場所があると感じられること。
理想の保育へ向けた実践が重ねられること。
ここで働くことに喜びを感じて、仲間と一緒に喜びを分かち合えること。
長い目で見て、「ここに居ると成長していける」と感じられること。

その上で、経営者が何を考えているのか、
長期的な視点と中期的な視点・近年・背景などを踏まえて
保育者に分かる言葉で イメージの棚卸や共有をすることが大切なのです。
経営者が一人で抱え込んで悩んでいても、現場には伝わりません。
ここを怠ってはいけない---私自身の学びでもあります。

保育に意義を感じ、そこへ向けて「自分ができることがある」と確信が持てると、
心の内側に火が灯ります。

~そういった働きやすい職場を実現していけると
保育士の離職率が下がり、定着率が上がり、勤続年数の延長といった数字につながり
そこが保育の質の確保のうえで欠かせないスキルのバトンと評価され、
補助金対象として計上されるのです。