こんにちは、スタッフの山本です。
保育士のための 「後輩に伝わる指導の仕方」
2つ目のポイントはこちらです。
2.確認をする(引き出す)
「何度言っても、伝わらない」
「どうして、すぐにやってくれないの。」
「あの子はダメだ。」
~そんなあきらめモードに陥っていませんか?
一生懸命に労力を掛けて伝えても
相手が受け取ってくれないと、ガッカリしちゃいますよね。
思いがあればあるほどに、
もどかしくてプスプスしてしまうこともあるかもしれません。
そのあなたの“思い”と“労力”、
非常にもったいないです。
そんな時は、視点をちょっとだけ変えて
相手の中にあるものを確認してみましょう。
「今伝えた話、どんなふうに受け取った?」
「この間伝えた○○、どうなってる?」
「今度こういうことがあったら、どう対応する?」
「どんなふうに見えてる?」
これはコーチングの「確認」のスキルです。
質問されることによって、意識さんが
眠っている地下水脈に
受け取った内容・蓄積されたことの中に答えを探しに行き、
「あれだっけ?」
「これだっけ?」
「いや、ということは……これだ!!」
と、本人の中から答えを見つけ出してきます。
水脈、発見!!っていう瞬間ですね。
その瞬間水はどんどん溢れ、
いつでも蛇口をひねれば水が出る状態になるのです。
自分で見つけてきた答えは、その後もいつでも取り出せる場所配置され
いつでも活用ができる状態になります。
確認のための質問によって出てきた答えこそ、『自分の力』。
実力を確認するためにも、
心配なことは質問をして『自分の力』になるまで
落とし込んであげるのが有効です。
逆に、質問をされても答えが出てこない場合……。
残念ながら、本人の中には
届いていなかったということになります。
ですが、無駄になったわけではないんですよ。
質問をされた時点で
「どうなんだろう?」
とアンテナが立ちますので
そのあとに教えてもらったことは
『欲しかった情報』として、すんなりと相手の中に入っていきます。
丁寧に教えてあげると、その分飲み込みが良くなります。
ここで、もう一度質問をするのが効果的。
「どうするんだっけ?」
~と、質問をして、確認をしてみましょう。
さっきとは違う反応が返ってくるはずです。
ここでも拾いきれていないことがあれば、
「○○はどうするんだっけ?」
~と繰り返し、詳細まで腑に落としてあげることです。
「えー!
こんなに手間のかかることをするの?」
……そんな声が聞こえてきそうですが---。
よーく考えてください。
何度も同じことを言って、
伝えたつもりになってヤキモキするのと
質問によって、内容を確定していくこと。
すべてのことに対してではなくても、
大事なこと・何度か注意をしていることなどは
このように確認・質問のかかわりが非常に有効です。
なにより、指導をする人が良い状態で居られることが大切ですね。
現場での活躍、応援しております。
メッセージはお気軽に!
次はこちら:3.「相手のペースに合わせる」