【すでにあるものを生かした子育て支援を】
子育て支援—というと、
なにかすごいことをしなくてはいけないような
いまある園の仕組みに+αで増やさなくては・・・と
身構えてしまう方も多いのではないでしょうか。
そうすると、
「うちの園は人がいないからーーー」
という悪循環にハマってしまいます。
ですがじつは・・・
親御さん達が困っているのは、「保育者のあたりまえ」。
子どもの育ちを見つめて
保育者間で相談しながら工夫している
日々の視点や取り組みにこそ
必要なヒントが隠れているのではないでしょうか。
じつは・・・私がそれに気がついたのは、
AllAboutにて「育児の基礎知識」を担当させていただき
78本の記事を書かせて戴いたときでした。
▼2007年頃の記事ですが、
タイトルを見ると、そこなのか・・・!という
気付きがあるかもしれません→https://onl.la/yFzLfqN
本日は繭の糸保育チームでの6月のキャリアアップ研修、
保護者支援・子育て支援 第1回目。
東京、神奈川、熊本、福岡、京都から参加された皆さんが
それぞれの現場で起きている保護者の困り感を持ち寄り、
深めていく時間となりました。
上がっていた保護者の困り感は、
・家では野菜を食べない
・夜寝ない
・どう声をかけていいかわからない
・子どもの言動に翻弄されてしまう、
・どう遊んでいいのかわからないのでYoutubeに頼ってしまう
・変化していく子どもに、どう向き合い方がわからない
…などなど。
保育者の当たり前の配慮の中にある
たくさんの暗黙の了解や小さな工夫が
実は子育て支援につながるのだ・・・
ということに気がついてからは、
はっと目が開きスイッチが切り替わるのが伝わってきました。
「私たちが職人化してしまっている・・・というのは、
思い当たります。
自分を基準に保護者に伝えてしまっていました。」
「今ある行事や様々な機会を、
保護者のみなさんが子どもどどう捉え
かかわったら良いのかを知るための場に。
子ども理解の場に変えていくこともできるのでは」
~といった声も上がっておりました。
何かすごいことをするのではなく、
既にあるものを生かしていける子育て支援。
園や地域に広がっていくといいですね。