ある講座の参加者から頂いた声を元に、
「苦手な人との向き合い方」
~について立ち止まり、考えるWSを行いました。
私たち保育者は、子どもには
「嫌な気持ちだったね。」
…と声を掛けるわりには、自分自身の人に対する気持ちには
「だれに対しても公平でなくてはならない」
「リーダーとして、メンバー全員を好きでなくてはならない」
~と、感情に無理をさせるところがあるかもしれません。
けれども、実際には 本心にかぶせた表面の下、
様々な気持ちが揺れているのではないでしょうか……。
この辺を、「感情モニタリング」の学びをひも解きつつ
ご自身と向き合う時間にしていきました。
<当日の流れは、以下の通りです>
1. 人を〝苦手″だと思う気持ちとの向き合い方
・人を苦手だと思ってはいけない?
・気持ちに良い悪いはない
・ただ味わう、受け入れる
<自分について 気づいたこと・感じたこと>
2. 感情との向き合い方
・感情と反応 ? 感情モニタリングより
*そう感じている自分を嫌がっていませんか?
① 一次意識セット
~ 感覚をモニタリングしましょう!
快と不快 自分はどう感じているか?ただ、知ること
② 二次意識セット
~ ↑こういう感情を抱いている自分をどう感じるか?
③ そう感じている自分を、嫌がらずに受け入れる
④ 対応を選択する
~ どうなりたいか? どうしていきたいか?
*興味が湧いた方は、「感情モニタリング入門 もう悩まない魔法
3. 多面体のコミュニケーション
自分も人も、様々な面やきもちを内包している
相手によって見せている顔はそれぞれ
~アイデンティティ ポートフォリオ~
<あの人の円グラフは…?>
4. ギフトを受け入れる
・苦手な人は、時に多くのギフトをくれる
・その人の魅力は?
・自分にとっての今の課題は?
・越えたときに、どんな自分になれるか
<あなたにとっての宝物は?>
5.まとめ
・自分が自分の気持ちの一番の理解者であること
・苦手な人にこそ、ペーシング
~笑顔・あいづち・うなずき・呼吸を相手に合わせることで
本人が「自分に近い」と感じ、心を開きやすくなる
・ペーシングで関係性ができた上で、リーディング(導く)
・相手に自分から歩み寄り、受け入れ合える点を一緒に見つけていく
・違いを伝え合い、受け入れていくことで、幅が広がる
<明日からの一歩>
= = = = =
こちらのテーマ、その後さまざまな場所でお話をすると
大変興味を持たれて前のめりになる様子が見られます。
皆さん、多かれ少なかれ
こういった気持との葛藤を味わっているのかもしれません。
またお役に立てるところがあれば、お声掛けくださいね。
<参加された方の声を一部、ご紹介します>
気づきそうで気付いていなかった部分を教えて頂いたことで
一気に気持ちが楽になったと共に視野が広がった感じがしました。
苦手な人がとても身近にいて、
とてもベテランな人なので導くということは立場上できませんが、
少しだけでも歩み寄ろうかなと思いました。
少人数だったことが、全員と共感し合えてよかったです。
ひとりひとりにフィットした内容だったように感じて、嬉しかったです。
苦手な人のことをよく知らずに苦手意識をもっていたので
もっといい所を見つけていけるような人間になりたいと思いました。
自分の感情とじっくり向きあう機会がなかったのでとても勉強になりました。
怒や哀などの感情もゆっくりと受け入れる・認めることで
次のステップへ進めることが分かったので、これから実践していきたいです。
実は今“苦手な人”がいなくて(退職してしまったので…)
“自分のことを苦手だと思ってる人”を思い浮かべてお話を聞かせていただきました。
なるほどなーと思うことが多く、
周りにいるチームのメンバーとのより良い関係作りにも活かせそうです。
自分の感情との向き合い方、苦手な人に対しての向き合い方が知れてよかったです。
感情に向き合うことで自分を知り、
さらに相手にも目を向けていけるということを
話をきくほどに実感?できそうだなという気持ちになりました。
アイデンティティ、ポートフォリオで他者を知るという方法も良いなと思いました。
私もあの人のグラフは…?という所で、
嫌いな面でしかグラフを作ることができなかったので、
もう少しだけでも相手のことを知ろうと思いました。
苦手な人のこと、まったくわからない自分…。
わからないくせに苦手だと思ってしまっていたことに気付けました。
自分を見つめ直した時、グラフがくだらないことばかりで自分に笑ってしまいました。
怒りを消さずに味わうことが大事と知り、やってみようと思いました。
苦手な人のことはやはり表面上、なんとなくでしかしらず、
詳しい・細かい内容は分かりませんでした。
苦手な人に威縮してしまい上手く話すことができないのでまずはペーシングを行ってみたいです。
円グラフがとても印象的でした。
自分を知ることができたり、苦手な人のことを想像してみたり…。
何にしても“知る”というのは大切なことですね!
苦手な人はギフトをくれる人…何となくわかります。
苦手な人にペーシングをして自分から歩み寄っていくことをやってみたいと思いました。
感情についてこのように学ぶことがなかったので、
とても勉強になり新しい発見がたくさんありました。