こんにちは、スタッフの山本です。
本日も松原の記事をご紹介します。
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(2015年2月11日の記事)
保育士コミュニケーション講座
「新人を指導するリーダーのためのコミュニケーション」
終了しました♪
マズローの五段階欲求説で大きな認識を持ちつつ、
「伝える」ワーク・前提を棚卸しして
先輩後輩役で実際に伝えてみるワークなど、もりもりの2時間。
懇親会の代わりに質疑応答フリータイムにしたのも良かったようで、
参加者が現場で困っている事例をホワイトボードを使って解明していく中で
「すっごい楽しかったです!」
「いろいろ学んできたんですけど…これだ!って思いました‼︎」
という声をいただきました。
嬉しいですね~。
学びや知識は現場で生かすためにありますからね。
当日のレジュメは、以下の通りです。
--------------――
1.プレイヤーからリーダーへ
●立ち位置の変化
新人 ~ はじめは、分からない
↓
見て覚える・教わる
↓
自分でできるための試行錯誤
↓
プレイヤー ~ 一人前の保育士として動ける状態
↓
周囲と連携を取りながら、保育を進めていく
↓
リーダー ~ 後輩に指導し、力を伸ばしていく
↓
後輩と力を合わせて、園内を回していく
2.新人が心を開く土台:信頼関係づくり
●無条件の承認 そのためのコミュニケーション
・承認とは―――
相手を認めることにより勇気づけとなり、前に一歩進む後押しとなる。
・無条件の承認:居場所を作る。
-存在承認
-声掛け
-笑顔
-あいさつ
●マズローの五段階欲求を踏まえた育成アプローチ
3.「伝える」と「伝わる」のちがいを埋める
<ワーク>
・伝わるためのコミュニケーションの工夫とは?
<メモ>
・同じ言葉を使っていても、
育った環境・これまでにしてきた体験によって、
伝わる内容や意味合いが変わってくる。
●相手に合わせる ⇒ 相手を受け入れられる ⇒ お互いを受け入れ合う
・ペーシング(相手に合わせる)
・リーディング(相手を受け入れる)
~相手を受け入れ、寄り添いながら 育成を!
4.ティーチングのコツは、前提から
知っていること・体験したことを引き出す:コーチング
何かを教えること:ティーチング
一つの言葉の中にも、様々な意味合いが含まれている
~新人:まっさらなところからのスタート!
・そのこと自体の意義(存在意義)
・由来
・例年はどうしているのか
・今年、求められる動き
・担当する中で必要とされていること・提案など
…など、あえて言語化することが大切
<Let’s Try!>
考えてみましょう!
-なぜ、それをするのか?意味・背景は?
-最終的な目標は?
-やってほしくないこと・恐れていることは?
-それを行うことによって、どんないいことが後にあるのか?
●話しながら相手の表情を観察し、軌道修正するのがポイント!
・質問力(伝わった内容を確認する・行動の意味を知る)を磨きましょう!
「どんなふうに伝わりましたか?」
「分かったことは?」「分からないことは?」
「まず、何から?」
「できたらどうしますか?」
「やってみてどう?」
「なぜその行動を取ったの?」
<ワーク>
について、新人さんに説明をする
先輩役:一緒にペアで行事を進めていく。そのための説明とフォロー。
後輩役:分からないことがあるが、何を聞いたらいいかよくわからない。
⇒質問や承認を駆使して、後輩に行事を伝えて行きましょう。
<やってみた感想>
5.成長を喜び合える関係性
日々の育成・日常会話の中で信頼関係を育み、
・小さな成長
・取り組みの姿勢
~などに対して、一緒に喜び合う関係性を!
「この人は自分の成長を見守ってくれている」
「成長すると、この人が喜んでくれる。」
~と感じられることが、双方のモチベーションにつながる
・体験 ⇒ 学び ⇒ 次への課題サイクルを回す
「何を感じた?」「学んだことは?」「次はどうする?」
ティーチングとコーチングを織り交ぜながら!
6.まとめ・振り返り
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<参加者の声を一部ご紹介します>
・伝える・教える事の難しさ・
相手の事を理解し、ペースに合わせた対応が大切だと感じました。
・先生の言葉だけを聞きながら公園の絵を描くワーク行ったり、
動きを模倣するワークがあり、とても分かりやすかった。
・信頼関係づくりの意味が具体的にわかり、
すぐ生かせると思いました。
”どうすればいいのか?”が”こうすればいいんだ!”に変わりました。
・同じ教え方でなく相手に合わせた対応や
日頃からのコミュニケーションが大事なんだと感じました
・相手の事を知る前に、色々と教えようとしていたことに気付きました。
・自分でできていること、できていないことに
気付かされたことが多かったです。
慣れから欠けてきているところを気付きました。
・全くわからない相手にはもっと具体的に話さないと伝わらない。
・伝えているつもりだったが、まだまだ足りなかったのだと思う。
・まずは相手に寄り添ってみようと思います。
また、何かを伝える時は具体的にイメージがわくように伝えてみます。
・声かけ、あいさつから「頑張ったね‼」など、まず実行‼
・4月からの”新人”又”リーダー”になろうとしている人にも
活かしていきたいと思います。”
・小さな成長も一緒に喜んでいこうと思います
・新人さんの頑張っているところ、成長を一つでも見つける!
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来年度のラインナップも出てきましたが、
少し時間を長くして 現場に持ち帰れるワークを多目に入れて行く予定です。
2015年度も保育士コミュニケーション講座、ぜひお役立てください♪
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いかがでしたでしょうか。
ご参考になればと思います。
●保育者としての基本の動きを知りたい新人さん
●保育の中で求められていることを知れて、保育を支えられる人でありたい方
●職員同士で力を合わせて一年間を楽しく過ごしていくためのコミュニケーションを知りたい方
●保育のお仕事の中で、知っておきたいことを押さえておきたい方
●無限の可能性を持つ子どもへの関わり方の第一歩を保育で踏み出したい方