2017年9月9日(土)18:00~20:00

保育園経営者のためのコミュニケーション講座
「離職率を下げて定着率を上げる採用戦略」
~社会的意義のある保育事業を成功させるために~

・・・を、水道橋にて行います。

今回はテーマにちなんでーーー

【これまでの保育業界 就職と求人状況】

~について、お話をしていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

これまで~10年前までの保育業界は、
通常10月ごろから求人票が大学に張り出され、学生たちはその票を、元に
11月ごろから
「あの園、来ないかなぁ~。」
「どこがいいのか、わからないなぁ」
~などいいながら、就職先の候補を見つけていきました。

12月にはもともと目星をつけていた園がある人は就職が決まり、
安泰な表情をしていたり
「来るかな?」と待っていた園からの求人が来なかった人や
どこがいいのか考えあぐねていた人も
腹を決めて試験を受け、落ちたことを想定して
いくつかの園を候補に入れながら就職活動をしていたものでした。

また、ハローワークや社会福祉協議会の情報も、貴重なものでした。

【求人状況】

就職先の数(保育園)が限られており、
そこへ 毎年保育科を卒業した人や
資格を取って保育の世界に入ってくる人が就職を希望するため
就職は【狭き門】といわれていました。

1~2人の募集のところへ10人が応募し、
少し多めに採用をするところもあり
入った人は 「ようやく入れたのだから」と必死で仕事を覚えようとしました。

とはいえ、かつては「見て盗め」の教育が通常であり、
丁寧に教わる機会はないため
「先輩はどうやって覚えたのだろう?」
「どうして自分はできないんだろう?
どうしたらいいのか・・・。」
~と試行錯誤をしながら ″自ら学ぶ”姿勢を身に着けていきました。

そんな中でも、やはりうまく波に乗ることが出来ず
離職していく人もまた、いました。

それでも、人は足りていました。
なぜなら、もともとの人数の枠が決まっていたからです。
そのため ”保育士不足”といった言葉は聞かれず、
就職希望者からは
「あの園、求人が出たみたいだよ」
「やった~!」といった言葉が聞かれていました。

【求人・採用の現状】

そんな時代から社会は少しずつ変化し……

労働人口の減少を踏まえた女性活用が国の方針としても打ち出され
女性が働くために、子どもを預かる場所---保育園が必要となり、待機児童問題が発生。

待機児童解消のための保育園の建設があちこちで見られるようになりました。

保育園が建った後に必要になるのは、保育士。

ここで、保育士求人の必要性が叫ばれ、
各園の保育者の奪い合いが過熱化していったのです。

かつては10月はじまりだった就活は
6月ごろから保育園の集まる就職イベントに参画する園が増え、
意欲のある学生は、夏休み前には就職先が決まっている…といった状況に。

それを受けて、前年度よりも早い時期に手を打とうとする園が増え、
東北や地方の保育科の学生へ向けた
都市部の園とご縁をつなぐイベントが毎年行われるようになり。

保育士資格を取得した人や中途の人を採用するためにーーーと
時期を選ばず 年に数回採用イベントが催され
いくつもの会場でおなじみの園が顔を合わせるようになりました。

現在では、保育者を一人採用するのにかかる経費は
東京で80万円とも、90万円とも言われています。

けれどもーーーそんな中、
保育の現場は 社会の風向き・経営者の焦りとは裏腹に
園内の課題と向き合っているのです。

では、園内でどのようなやりとりが行われているのでしょうか?

次回は【継続成長していく保育士・退職していく保育士】について、考えてみましょう。

======

保育園経営者のためのコミュニケーション講座
「離職率を下げて定着率を上げる採用戦略」
~社会的意義のある保育事業を成功させるために~

1.なぜ保育士は辞めるのか?
  ・継続・成長していく保育士
  ・退職する保育士
~現場は「今」「目の前の子ども」を見ている
  ・保育の理想と現実のギャップ  経営の視点と現場の視点

2.環境改善のカギ
・理念・意義実現ための、現場との足並み
・現場のモチベーションを上げる
・組織で力を発揮する人を育てるために
・労働環境改善、どこから手を付ける?

3.園の理念・社会的意義を園全体で感じられるために
・経営者と現場の視点のかい離を防ぐ「自分ごと」対話
・地域に愛される園
・園への愛着を育む

〇日 時:2017年9月9日(土)18:00~20:00

〇受講料:8,000円(税込)

〇会 場 :あさか保育人材養成学校