こどもの権利sw養成講座にて、
こちらの本を出された大庭美代子さんのお話を聞かせていただきました。
まず初めに、
やりたいことやご家族・お友達に囲まれて
幸せそうな様子をご紹介いただいた後、
・アルコール依存症の父親からの暴力
・酔った勢いで借金を1000万円(今のお金で4000万円)、
母親が3つの仕事を掛け持ちして家計を支えるも苦しい生活、水着が買えない体験…etc
・お金がない→働かなくてはいけない→周囲との関係性が築けない→情報難民に
・借金取りにおびえて夜は電気が付けられない生活を知った民生委員さんにお声掛けいただく。
~母子家庭でもらえる手当や公営住宅について教えて下さり、生活が変化。
(ボランティアで活動くださっている民生委員さんへの感謝をお話されていました)
〜といったお話を聞かせていただきました。
<嬉しかった体験>
・「襤褸は着てても心は錦」という母の言葉
・裁縫箱が買えずにいるところへ先生の娘さんの裁縫箱とみんなから少しずつもらい集めてくれて、一つの裁縫箱が!
・先生が、放課後 自宅で勉強を教えてくれた
・休みの日は子どもたちが体験できるレクレーションを企画
~そっとPTAさんたちが支えてくれていた
・部活が場所だった
印象に残ったのは、
「子どもは生きている世界が狭い~学校や居場所・身近な大人などとの出会いで人生が開いていく」というお話。
「自分がヤングケアラーだとは、気が付いていなかった」とのこと。
きっと多くのヤングケアラーが、自分の家庭は普通だと思って生きているはず。
気が付いて、声を掛けてくれる人や、「あなたは大切な存在だよ」と伝えてくれる人・
必要な情報を伝えてくれる人によって、人生が開かれていくのだというお話が、とても心に残りました。
児童養護施設の職員時代の様々なご家庭を振り返っても、
やはり「Helpを出せる相手」や「気に掛けてくれる人」の存在が
人生を変えるキーパーソンとなることがあるように思います。
私たち一人一人が、誰かにとってのそういった存在になっていけるといいですね。
そのためには、いろいろな仕組みや情報にアンテナを立てておきたいですね。
参考までに
▼ひとり親が受けられる手当一覧