子どもたちの「あれっ…。」というサイン。
日々の中で、どう捉えていますか?
後々、「あの時のあれは、サインだったのか」と気が付く体験が
保育者なら、誰しも、あるのではないでしょうか。
ベテラン保育士さんたちの何気ない「見る」というプロの視点が
たくさんの子どもたちの“サイン”に気が付く入り口になります。
保育士さん・園長先生・民生委員さん・
児童相談所のケースワーカーを経験された方などにご参加いただき
「子どもの安全を守る『チェック』と『アセスメント』」
を開催いたしました。
当日は以下の流れで進めていきました。
1.こんなこと、ありませんか?~講師:自己紹介
2.ケースを通した共通理解
3.アセスメントシートに書き出してみよう
~「チェック」と「アセスメント」のポイント
子どもの安心・安全を守るための「チェック」
子どもの安心・安全を守るための「アセスメント」
4.「見立て」の重要性~今後にどうつなげていくのか~
5.気づき・まとめ
たとえば、受け入れの時・遊びの場面で・帰りの場面…
どんなところを「見て」いますか?
「なんとなく…」の中には、
傷やあざ・タバコの痕・オムツかぶれ・過剰なおびえ・発達の違和感・心配な保護者の様子…などなど、みなさんの体験知から導き出された
「こういうことってあるよね。もしかして…?」という
職人技のチェックポイントがたくさんあることと思います。
なかなか言語化されにくく、
人によって心がけている人・認識していない人もいるなど
現場でもバラツキのある目線を
いくつかの場面から振り返り、
「子どもの安心安全を守る場面別保育のチェックポイント」を元に
松原がこれまで体験してきた事例をご紹介する中で
「たしかに…!」とうなづくみなさん。
そこから「気になったこと」を
灰谷先生の「子ども家庭アセスメントシート」に書き出し
いくつかの場面を踏まえて振り返ることで見えてくる
「仮説」と「可能性」を全体でも分かち合いました。
さまざまな立ち位置・経験をお持ちの方と感じていることを分かち合い
灰谷先生が各地の現場でやり取りされ、作り込まれた
アセスメントのポイントとともに振り返ることで
いくつもの可能性と視点が浮かび上がり、
とても豊かな時間となりました。
みなさんの感想からは、
「思い込みで決めつけてしまうと、真実が見えなくなることもある」
「いくつかの視点から多面的に可能性を重ねていく中で
見えてくる可能性があるのでは。」
「児相側では、通報をいただいたら、限られた情報の中からアセスメントを行い
48時間以内に子どもに会いに行く必要がある。
その時に、こういった情報の蓄積があると大変助かる」
「あらためて、ベテラン保育士さんたちの目が子どもの安全を支えていることを実感」
「思い込みから真実が見えなくなる“困ったベテラン”にならないよう、
自分自身も仲間にも、共有していきたい」
~といった声をいただきました。
「子どもの安全を守るチェックとアセスメント」今回はリアル開催=焼津市
となりましたが、より広い地域の
さまざまな現場で役立てていただきたいということで
オンラインでの開催も検討しております。
興味がある方、お知らせをさせていただきますので
お声掛けくださいね。