こんにちは、松原です。
事前アンケートで主任さんからいただくリクエストに
「会議の進め方」というものがあります。
意見のでない会議
せっかくみんなに意見を募っても、なかなか声が上がらず
結局自分だけが熱く語り、決まった人が発言をして終わってしまう・・・。
ふだんの会話の中では、いろいろな声が聞かれるのに
なぜ、意見が出てこないのか。
~そうもどかしさを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そもそも何を求められているのか、分からない
議題を提案する人は「自分が分かっていること」なので
さぁ、どうぞ!と意見を募りますが
参加している方には背景が見えないこと・
何を求められているのかわからない場合があります。
どういう文脈で、どこへ向かおうとしているのかを
参加者に分かるように言葉にすることが必要です。
・現状
・理想の状態
・そのために、どのような意見や声を必要としているのか
~を事前に書き出し、言葉にして場に共有することが大前提となります。
この時、場を巻き込むように語りかけるのがポイントです。
安全な場になっていますか?
会議の場というのは普段の人間関係や
立場や立ち位置による力関係などが反映します。
この場で意見を言うことが、その後の自分にとってどうなのか?
そもそも、園に求められていることなのか・・・
自分にとっていい意見は聞きたいけれども、
耳の痛い意見は聞きたくない場も存在します。
~これは、会議をリードする側にも どこをゴールにして
どこまで耳の痛い意見を聞き入れる準備があるのか—その度量も問われています。
私自身も覚えのあることですが、
進めていきたい方向と違う意見や場を乱すように感じる意見が出た時に
気持が揺れてしまうことはありませんか?
力関係のある立場の人がそのような態度を取ると
場に参加している人は「あ、これは言わないほうがいい意見だな」と
空気を読み、発言を控える傾向にあります。
物事は多面体であり、もしかすると 自分たちに見えていないこと・
声が上がってきにくい事象にこそ、現状を打破するきっかけが潜んでいることもあります。
「たとえば○○○や、
△△△、■■■、××××、なんでもいいですよ。」
~と、具体的な例を挙げて場をリードされると
参加者がイメージをしやすくなるでしょう。
耳の痛い意見は?
もしも、自分たちにとって耳の痛い意見や、都合の悪い意見が出てきた時には
おそらく、発言をする側にも勇気が要るはずです。
懐を開いて「言ってくれて、ありがとう」と感謝を伝えてみてください。
「正直、耳の痛い意見ですがーーーそれも大切な声ですよね」と。
おそらく、耳の痛い意見ほど会議以外の場所で上がっている声です。
~謙虚に発言を受け止める姿勢を見て、
他の人も「この意見は上げてもいい意見なんだ」と感じ
「それなら・・・」と、場が変わっていきます。
2019年12月8日の保育コミュニケーション協会 第二部のセミナーでは、
「意見を出しやすい会議のポイント」というテーマで
そういった場作りについて松原がワークを交えながら担当させていただきます。
・リーダーさん
・主任さん
・園長先生
~ぜひ、ご活用くださいね。
また、
・会議は何のため?
・事前準備が大切
・限られた時間を、いかに有効に使うか
・場は会議だけではない
~についても、別の機会にご紹介していきますね!
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