【働きやすい職場への取り組みと
時代の変化を踏まえた育成コミュニケーション】
保育士等キャリアアップ研修マネジメント三日目。
みなさんからのスタート時の感想と質問では、
「後輩への伝え方が難しいです」
「中堅の先生たちへの指導、どう伝えたら?」
〜という声が。
前半の「人は園の宝」では、時代の変化で変わる常識を踏まえて
自分たちの当たり前と、経験値のちがう人とのギャップを埋めるために
どんな風に言葉を与えていくか?
ワークを通して伝え方・風通しの良い関係づくりのために試行錯誤する一同なのでした。
後半は「働きやすい職場づくり」。
子どものための豊かな保育へ向けて
保育者がいい状態で働くことができる環境が大切ということで、
みなさんから働きやすい職場づくりの工夫Before A fterと
模索している質問を送っていただき、
それを元にできることを一緒に考えていきました。
みなさんからの声を一部ご紹介します。
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業務の簡素化のため、1人一台iPadを持ちICT化しています。 職員間の連絡はchatで共有する 資料の共有 クラスに一台携帯等 定時上がりは先輩の保育者が率先してやっていったお陰で、ほぼみんな定時で上がっていきます。また、前園長が、早く帰りなさいと促していました。 有給も同様、自分が取りたい時に取得できる環境に先輩方がやってくれました。
定時に終わることが難しかったため、フリー職員が多い午前中に、ノーコンタクトをなるべくとれるようにしたり、水曜日はノー残業デーにしたり、声を掛け合ったりして、早く帰ることを意識するようになりました。 そのことで、時間をかけてやっていたことも効率を考えて時間を大切にしていけるように取り組んでいるところです
職員同士のコミュニケーションを大切にしたい」 毎週一日の職員会議に加え 一週はクラス会議という名ものを作り クラス内の職員間で今後の予定や計画を立てる時間を作ることにした。 また、園内研修の内容として職員の「素敵な所、良いところ」を書き出してみるというテーマをつくってみた。 いろいろな職員の見方や思いが見出せる機会になった。自己肯定感の高まりに繋がった
午後だけのシフトを作ることで、事務仕事等をするフリーの時間を確保できるようになった
乳児クラスの担任は子どもから離れられる時間が短い。しっかり1時間のノンコンタクトタイムを取るために、主任を中心に時間の区切りを明確にし、後ろめたさなく現場から離れることができるようにした。対象者が時間を見て動くのも大事だが、まわりの職員も声をかけることによって、スムーズに動くことができているように思う
業務内容は、何度も改良を重ねて手書きだったのをほぼパソコンでやる様になった事。 各クラスに1台設置してもらっている事。 しかし、まだ業務が多いのも課題。
幼児クラスの子どもの記録も毎月やっていたのを、かなり前から3学期制にした。
早く上がれる様に、朝の打ち合わせで早番、早2番、遅番の先生の名前を伝えてる。 時間になったら、『時間だよ』と声をかけて上がりやすい状態にしている。
有給は今まで取りにくかったが、沢山声を上げて有給を取りやすくなり今はとって良いよ!のスタンスに
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〜こうしていい送っていただいたものを見ていくと、工夫して改善されてきた職場もたくさんある模様。
働きやすい職場環境を作り出していくことは自信と誇りにもつながるようで
情報交換の場では模索している声と笑顔が入り混ざっておりました。
興味深いなと感じたのは、環境は改善されても
感覚や価値観など多様性を受け入れ合うコミュニケーションのもどかしさ。
メンタルヘルスに関するお話では、前のめりにメモを取る姿も。
研修開始時には不安そうな表情だったみなさんが、できることに気がつき
試行錯誤を前向きに楽しもうと会場を後にする姿が素敵でした。