こんにちは、松原です。

保育士コミュニケーション講座、
「担任同士の気持ちを揃えるコミュニケーション」
のテーマにちなんだプチ知識をお届けしています。

担任同士の足並みをそろえる上で、大切なこと。
それが、

①お互いの価値観を知ること

②尊重し合うこと

③一緒の方向へ向けて、ここから創る

~ということです。

まず、
①お互いの価値観を知ること について。

これは、分かりやすい例として
休日の友達とのランチの例を上げてみましょう。

一緒にご飯を食べに行くとしたら、どんなお店を選びますか?

美味しいところ?
安いところ?
手早くお料理が出てくるところ?
ホスピタリティがいいところ?
居心地がいいところ?
満腹感を感じられるところ?
贅沢を謳歌した感じがするところ?
お昼からおいしくBEERが飲めるところでしょうか?

もちろん、全てOKなのに越したことはないのですが、
なかなかそうはいかないですよね。

そうすると、おのずとそれぞれの中に
優先順位が見えてくるのではないでしょうか。

一人で入る時の選択基準と、
一緒に行く相手の人の好みなどによっても
選択の基準が変わってくるかもしれません。
(その日の気分にもよるかもしれませんが☆)

保育においても、
「できればパーフェクトな保育がしたい!」
という願いを誰しも持っていると思うのですが、
状況や環境によって、優先することが変わってくるかもしれません。

また、保育者自身が育ってきた中での
人との関係性や体験・気質などによっても
無意識のうちに優先していることや価値観が変わってきます。

保育の中で足並みをそろえるためにも、まずは、
「この人はどんなことを大切にしているのかな?」
ということにアンテナを立ててみましょう。

そして、
「先生が○○を大切にされているのは、どんなことですか?
 子どもたちにどうなってほしいという思いがあるんですか?」
~と、その先に目指しているものを聞いてみましょう。

そこにはきっと、その方の子どもへの“ねがい”が現れてきます。

それを知ったうえで、次に大切にしたいのは、

②尊重し合うこと です。

相手の価値観が分かってきたら、
まず目標とするところ:「ねがい」に目を向けます。

きっと、保育に携わる人の「ねがい」は、
子どもの豊かな未来という面では一緒なのではないでしょうか。
目的は一緒で、通る道がそれぞれなだけなのです。

「どちらが正しい」ではなく
お互いの通る道を尊重します。

「先生は○○を大切にされている。素晴らしいと思います。
私も大切にしていることがあります、それは○○です。

 そこには、こんな思いがあります。」

~といったお話をしていきます。

お互いを尊重し合うことで視野が広がり、
お互いの持ち味を生かした、ダイナミックな保育の土台ができます。

その後、

③一緒の方向へ向けて、クラスを創る の段階です。

これまでの流れを踏まえて、あらためて、
「お互いの価値観(具体的に挙げて)を大切にしながら
 一緒にクラスを創っていきませんか?」

そんな風に提案をし、具体的な保育の課題ややり方を
お互いに挙げながら、心の向きをそろえていきます。

ちなみにこれを、当時 私が施設長を務めていた園では
日々のやりとりやグループ会議の中で、行っていました。

この土台を作るプロセスがあると、
今後の保育展開柔軟性が出てきて
お互いの信頼の上に チャレンジがしやすくなりますよ。

ぜひ、保育に取り入れてみて下さいね。

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