こんにちは、スタッフのヤマモトです。

本日も代表・松原の記事をご紹介します。

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(2016年1月記事)

明けましておめでとうございます!

保育士コミュニケーション講座

講師の松原美里です。

みなさんはどんなお正月を過ごされましたか?

私は地元の網走でひんやりとした空気を満喫してきました。

今年もどうぞよろしくお願いします!

さて、今月 9日の保育士コミュニケーション講座

テーマは「子どもスイッチ!コーチング」です。

今週末の開催ということで、

内容をダイジェストにお届けしたいと思います。

 

 

 

 

「子ども」「コーチング」

・・・というと、つい目線が“子ども”に向き、

子どもをこうしてあげたい、

こんな状態になるように、どうかかわるか?

~と、“相手を動かすこと”に意識が向きがちですが・・・

私がコーチングを学んだ

CTI JAPANの考え方の根底にあるのは、

「人はみんな、答え(可能性)を持っている」

~という考え方です。

子どもは、無限の可能性を持っています。

20年後・30年後・40年後の姿が私たちのような大人であり

どうかかわるか?相手をどう見るかによって

立ち現れてくる姿も変わります。

本来、子どもが持っているあふれる可能性があるとして、

大切なのはその周りにある「環境」です。

生まれ持った家庭背景・地域性・

家族との関係性・先生や友達との関係性・・・

それが、どんな質感をまとっているのか?

さまざまな要因との相互作用によって

子どもに現れてくる“姿”が

変わってくるのではないでしょうか。

大切なのは、かかわる私たち大人が、

そこに自覚的であること。

自分たちは、どんな願いを持っているのか?

どんな子どもの姿を見たいと願っているのか?

それは、かかわる側のエゴではないのか?

本来持つ可能性がより良く生きるためには、

どういったかかわりが良いのか?

かかわる側の私たち自身も常に問い続け、

かかわり方を試行錯誤していくことが

大切なのではないでしょうか。

つまり、大人の自己管理や

透明な在り方が日々試されているのです。

それらを踏まえて、

今度は 子どもの側に意識を向けてみましょう。

この時にコーチングの5つの切り口をご紹介します。

1.可能性を信じる

今、見ている子どもの中に、

可能性があるとしたら・・・と考えてみて下さい。

妄想でも結構です。

親バカでも、先生バカでも結構です。

「○○が得意なのは、才能があるんじゃないか?!」

~そんな感じで、けっこうです。

今すでに見えている片りんもあれば、

これから立ち現れてくるであろう

可能性の片りんもあるのではないでしょうか。

この子にはどんな可能性があるだろう?

そんな目で、

今・未来を行ったり来たりしながら観るのです。

可能性を信じてくれる人がいるというのは、

子ども自身、とても勇気づけられるもの。

信じてくれる人には、

私たちも心を開きやすいのではないでしょうか。

まずは、私たち自身が、

子どもの無限の可能性を信じて寄り添う存在になりましょう!

2.観察・フィードバック

この子に今、何が起きているのだろう?

~そんな目で、客観的に子どもを観察してみて下さい。

心の動き・お友達との関係性の中での表情の変化・

声の大きさの変化・保護者との関係性の中で見せる表情・

子どもの中に生まれている葛藤や、生まれたであろう気付き。

そういった一瞬一瞬の変化を、観察し続けるのです。

その際、常に「今、この子に何が起こっているのか?」

という好奇心を向け続けてください。

くれぐれも、先入観にならないように!

(そこは大人の自己管理が重要なところです)

3.認知

やさしいところ・ちょっとした声掛け・ユーモアのあるところ・

好きなものに取り組んだ時の集中力・

サインを敏感にキャッチするところ・・・

などなど、子どもの中に見え隠れする

素敵なところ”が

たくさんあるのではないでしょうか。

それを言語化して伝えていくことで

子どもは「先生は自分のことを見てくれている」

「自分のいいところを分かってくれている」

「自分の味方だ」と感じることができ、

勇気が湧いてきます。

大好きな先生が見ていてくれるから、

次のチャレンジができるのです。

ぜひチャレンジをした時には、その勇気を讃えて下さいね!

大好きな先生に応援してもらった子どもは、

勇気100倍です。

4.質問

「おそらくこうなのではないか?」

~私たち大人は、頭の中で仮説を立てます。

けれども、それは “私たちの答え”。

目の前にいるこの子の答えとは違うかもしれません。

個性の分だけ感じることは様々であり、

答えも無限にあります。

「今、何が起こっているのか?」

「どうしたいのか?」

「そのために何ができるのか?」

共に立ち止まり、考えるのをサポートし、

行動を後押しする。

・・・こういったかかわりによって

子どもは自分の中にある“答え”に気が付き、

自信を持って前に進むきっかけをつかみます。

そして得られた結果は、

どんな結果でも子どもにとっての“学び”です。

ぜひ生まれて数年の、新鮮な“学びのチャンス”を

尊重してあげてくださいね!

それこそがこれからの意欲につながるのです。

5.リクエスト

「人は答えを持っている」とはいえ、

まだまだ出会えていない・獲得しきれていない発達成長や

人生の課題も多くあります。

それは、大人も一緒です。

ああ、これがあるといいのにな。

これが課題なのかな。

~そんな風に感じた時は、ぜひ子どもを尊重して

「リクエスト」や「提案」という形で提示をしてみて下さい。

リクエストや提案には、選択権があります。

「○○しなさい」「今はこれをする時間です」

・・・といわれると反発を感じる場面であっても、

人として同等の存在として自分の意見を尊重されることで

子どもは「今、それを選ぶか否か」を決めることができます。

自分が決めたことには責任が伴います。

答えを尊重して、

その結果を一緒に見守ってみましょう。

結果から学びを得てその後の行動を考えることが

今後の方向性を“共に創る”ことにつながります。

子どもは自分の意見を尊重された上での次の行動であるため、

満足感も高まります。

~いかがでしたでしょうか?

すでに保育の中で行っていることも

たくさんあったかと思います。

集団である保育の中では、

全てがすべてそうもいかないこともあるかと思いますが

場面によって使い分けてみるのも良いのではないでしょうか。

大切なのは、プロとして子どもに寄り添う中で

場面を見極め、行動を選択することができること。

保育者も人間ですから、

なかなかそうもいかないこともありますが

自己管理を心掛け、「確信犯でかかわる」ことが

大切なのではないでしょうか。

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