(2014年7月記事)

こんにちは、保育士コミュニケーション講座

講師の松原美里です。

保育士コミュニケーション講座

7月19日(土)のテーマは

「園内の人間関係の良い職場づくりのポイント」。

テーマにちなんだ内容として、今回は

「保育は感情労働」をお届けします。

保育は具体的なスキルや知識をたくさん要するものですが、

とはいえ、関わるのは「人間」。

子どもも、保育士間も

“正しいこと”で割り切れるものではありません。

人間は、感情の生き物です。

子どもは生まれてから、快・不快の感情から始まり、

嬉しい・たのしい・悲しい・悔しい・・・さまざまな感情を

そばにいる大人に受け止めてもらうことによって獲得し、

豊かな成長を遂げていきます。

そのためにも、そばにいる大人に大切なのが「感情」。

保育士自身がさまざまな感情をふだんから味わい、

母性(母性も父性も、男女ともにもともと持っているもの)で

子どもを受け止め、愛情とともに育んでいくのが保育です。

保育士は“感情を扱うプロ”といえるでしょう。

そのように“感情労働”をする保育士間も、感性豊かな人間同士。

たとえ正論であっても、感情のすれ違いやぶつかり合い・

誤解が生まれると、ちょっとしたことが始まりでも疑心暗鬼につながったり。

不信感から、チームワークに乱れが生じてくることがあります。

そこで、大切にしたいのが“お互いの気持ちを尊重する”こと。

「良い」「悪い」「正しい」「間違っている」ではなく、

「あなたはそう感じているんですね。」

「そうだったんですね。」

「悲しかったですね。」

「それは嬉しいですね!」

~と、相手の感情に寄り添い、受け止めていくことです。

ふだん、子どもにしているのと同じように。

大人同士だから何かいいこと言わなくては・・・とうろたえたり、

解決の方向に持って行かなくては・・・と“自分が”何かをしようとすると

相手の課題を横取りすることになってしまいます。

(変に依存的な関係性になったり、感情を逆なですることもあります)

“自分の視点”を手放して“相手の視点”に耳を傾けてみましょう

それだけで、話した方は「受け止めてもらえた」と感じて

少し気持ちが楽になります。

また、自分の側にも言い分がある際には、

相手の気持ちを受け止めた後、

「じつは・・・」と、自分の率直な気持ちを伝えてみましょう。

その上で、「どうしていけるといいんでしょうね?」と

相手に問いを返し、一緒に考えていけるといいですね。

決して、非難や批判にならないように。

あくまで、「自分の気持ち」として伝えることが大切です。

聴いて受け止めてもらったことで本人もすっきりし、

お互いの気持ちを受け入れ合うことができます。

共通の目的を踏まえてアイディアを出し合うことで、

お互いにとって有意義な話し合いとなり、

その後も相手への信頼感が強くなります。

また、そういったことの積み重ねでチームの絆が強まり、

やり取りがスムーズになる土台が固まってきますよ。

「保育は、職員間も感情労働」

このことを頭に置いて、園内の人間関係を大切にしてみて下さいね。

じつは私自身、職員とぶつかり、何度も悩んだことがありました。

これらは、そこから実体験として学んだことです。

講座の中では、実際の事例もお話しする中で

みなさんが自分ごととして捉え直し、

明日からに役立てる内容にしていきたいと考えています。

園内の人間関係が円滑になり、

保育を喜びとともに続けていける人が増えますように。

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