こんにちは、スタッフのヤマモトです。
本日も代表・松原の記事を紹介します。
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(2014年6月10日記事)
こんにちは!
保育士コミュニケーション講座 講師の松原美里です。
梅雨入りし、これから室内で過ごす時間が多くなってきますね。
なかなかお散歩には出られませんが、
そんな中でどう時間を構成し、保育と遊びを展開していくか・・・
頭を使うところなのではないでしょうか。
今月の保育士コミュニケーション講座は
「子どもへの指導の仕方・伝え方」ということで
今日は、“子どもが動きやすい声掛けの仕方”について、ご紹介します。
保育士になった当初、私がよく失敗をしていたことがあります。
それは、「ねえっ!みんな。お話を聞いて!これをしようよ!!」
というヤツです。
つまり・・・
自分の目線で、これから進めていきたいことを言葉にして
子どもを引っ張っていこうとしていたんですね。
でも、それだと 子どもは
「えー!なんで!!今、これしてるのに!!」という状態になり、
言うことを聞かせたい人と聞きたくない人の反発が起きます。
この時に大切なのは、「子どもの目線に立って、お話をすること」。
つまり、子どもの特性を踏まえた上で、先回りして行動・促しを行うのです。
ベテランの保育士さんたちが、
笑顔でさりげなくやってるアレですね(笑)。
どういうことかというと---じつは、
大人に対してのプレゼンと子どもへのお話の仕方、ポイントは一緒です。
いえ、むしろ 大人よりも詳細に、心をくすぐるプレゼンが必要。
頭の体操でもあります。
今日は、そのためのポイントをお伝えしますね
1.全体像が分かるように、順を追って説明する
子どもは時間軸が大人ほど確立されておらず、
今の次に何が来るのかを予測して行動をすることが苦手です。
私たちは「これをがんばったらご褒美があるから、いまを乗り切ろう」
と思えますが、子どもは「今がすべて」。
子どもが一番楽しみなことから逆算して頭の中を整理し、
お話をつなげていくのです。
2.これからそこにつながる時間のイメージを持たせる
子どもがやりたいことをやるためには、大事な保育の業務がありますね。
トイレに行ったり、靴下を履いたり、守りたいお約束の話をしたり・・・。
~そういった、大人の中では当たり前になっている流れの話を、
子どもには逐一、毎回 イメージが出来る様にお話をしましょう。
3.楽しみながら行動が出来る様に期待をふくらませる
何より子どもは、楽しいことが大好き!!
それをすると、自分にとってどんな楽しいことがあるのか
イメージができるよう、ワクワク心をくすぐるお話をするのです。
~これまでのところをまとめると、こんな感じです。
「みんな~。今日はね、うさぎ公園に遊びに行くよ。
うさぎ公園にはどんなお花が咲いてるかな~?
虫さん、みんなのこと待ってるかもしれないね。あ~、楽しみ!!
さ、じゃあ お片付けをしてトイレに行って うさぎ公園にこう!
うさぎ公園に遊びに行っちゃう人~?!(は~い!!)
じゃ、そのためにまず、おトイレに行こうね。」
4.ポイント毎に、声掛けをしてリマインドをすること
出来れば最初に「あれをして、これをして・・・」と順番を伝え、
そのまま流れに従ってほしいところなのですが・・・。
子どもは「今がすべて」。目の前のこと・愉しいことに心を奪われます。
ですので、トイレに行き終わったら
「次は靴下をはくよ」「靴下を履いたら、お帽子をかぶるよ」と
子どもたちの様子を見ながら、
流れに乗せていくような声掛けを行っていくのです。
ここら辺の見極めはメンバーの状況にもよりますし
(イヤイヤ期とか、下に弟妹が生まれて赤ちゃん返り中とか・・・)
先生たちのチームワークにもよってきます。
最小の労力で、みんなが気持ちよく動けるような
声掛けを意識していきたいですね。
みなさんの保育がスムーズに、
子どもと一緒に楽しめる時間になりますように。
講座もお役立てください
2019年4月13日に保育コミュニケーション協会にて
「子どもと心が通う声掛け」を松原が担当いたします。
こちらもお役立てください。
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